Winding Road

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J2第42節 横浜FC×ベガルタ仙台

2006-09-28 | ベガルタ仙台
雨の上がった国立へ行って参りました。試合前に気になった、というか初めて見たのがGK練習の為にサイドライン上にゴールを置いていた事。9月は国立の使用頻度が高いから芝生を傷めないための措置だと思いますが、観衆6000人程度では(それでも23日の草津戦より若干多い模様。増員分は仙台サポの影響かとは思いますが。)そこまでして国立開催した意味があったのだろうかという感じがしました。キャパ的に見て昨年まで横浜FCが三ツ沢の芝生養育期間に代替開催していた夢の島や西ヶ丘で充分です。今年はチケット料金を値上げしてみたり、こうして埋まりもしない国立開催にしたりと、どこか横浜は見栄を張ってるように感じます。

前置きはさておき、試合のほうは3位と4位の昇格争いをかけた直接対決。一応そういう構図だったわけですが、試合内容からはとてもそんな雰囲気は感じられず。どの点を比べても横浜FCが仙台を上回っていました。横浜FCの巧さ・賢さ・経験の差をまざまざと見せ付けられる結果でした。見ていて思ったのですが、横浜は仙台に対して手が合うように見えます。きっと戦いやすい相手なのではないでしょうか。

仙台の戦いには正直言ってガッカリしました。これで昇格の望みは絶たれたと思います。どこにガッカリしたかといえば、抱えている課題をいつまでも解消できない点と、負け方・失点の仕方が前と同じでチーム全体から学習能力があるように感じられないからです。先に失点して横浜FCが引いて守るようになってから、崩す術はまるでなし。それは1ヶ月前にベスパで見たのと同じ光景でした。あまりに無策すぎます。最後に1点返したときのようなダイレクトでのパス交換をもっと多用していれば、相手に風穴を開けるチャンスは何度かあったと思いますが、0-3にされるまでそれが見られないようでは点を取れるわけはない。もしあの仙台の攻撃パターンで点が欲しいのなら、ロペスがあと3人は必要でしょう。

中盤の守備もスカスカでした。どうしても仙台の布陣は中盤の3枚に負担がかかるので、熊林と梁はお疲れなのかなと感じました。あまり動きに精彩が無かったですから。山口にあれだけフリーでボールを持たせたら、サイドに展開されて攻め込まれるので、チーム全体が益々苦しくなってしまいます。

サイド攻撃も貧弱でサイドバックのオーバーラップの回数は少ないし、上がるタイミングも遅い。スペースで受ける動きは無く、低い位置で足元で受けてから縦にはいかず横パスかバックパス。これでは攻撃の形は作れません。それに対する横浜のサイド攻撃は効果的かつ的を得た展開の連続でした。仙台のサイド攻撃から可能性を感じなかったので、終盤のプレーを見ながら右SBの菅井を見たいなと思いました。

しかし一番残念だったのは失点の仕方。横から来るボールに対して簡単にやられすぎ。特に2点目の滝澤のゴールなんてベスパのダービーで山形の内山に決められたのと全く同じ形。まるでデジャブを見ているようでした。

横浜はベテランが多い事もあって戦い方が巧い。特に審判の特性を見抜いてファールを貰いに行くプレー振りが秀逸です。この辺りが経験の差なんでしょう。守備は相変わらず磐石で崩れないので、このまま最後まで昇格争いに残り続ける公算は高いと思います。近頃、サッカー界ではオシムジャパンに19歳の梅崎が選出されて話題になったりと、若い事は良い事だという風潮があるように感じられますが、横浜FCを見ているとベテラン選手の存在の大きさを感じます。まだまだやれるんだというベテランの意気込みが伝わってくるようでした。


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2 コメント

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もしも… (バーボンG)
2006-09-29 18:21:48
奇跡が起こりベガルタが今年J1に昇格しても、来年J2に降格しに上がるようなものです。

鍛えなおして生れ変ってもらい来年に期待します。

メンタル部分が最大の弱点だと思うのですが…
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色々な意味で強くならないと (コリー@管理人)
2006-09-29 21:55:22
確かにメンタル面の脆さはあるでしょうね。少しやられてすぐガクッとしているようでは・・。シーズンはまだ終ってないから最後まで勝負を投げずに戦って欲しいと思います。

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