Winding Road

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J2第16節 柏レイソル×ベガルタ仙台

2006-05-18 | ベガルタ仙台
ナビスコもありましたが、ここは大一番を見ようと思い日立台へ行きました。試合中は細かい雨が降り続き、また湿度が高かったので観戦環境は最悪でしたが、ピッチ上ではそんな天候をも吹き飛ばす熱い好ゲームが展開されました。

試合は、上位同士の対戦とあって序盤から両者がっぷりよつの展開。相手のミスから先制点を奪った柏に対し、仙台もボルジェスのゴールで追いつき、前半を折り返す。一進一退の攻防とはまさにこのことです。

後半に入ると、ホームで勝ち点3が欲しい柏ペースになり、ほぼ一方的に攻め続ける。対する仙台は粘り強い守備と高桑のスーパーセーブで何とかゴールを死守。高桑の守護神としての獅子奮迅の活躍にはシビれました。そしてこのままドロー決着かと思われた後半44分に、ディエゴの左足で柏劇的な勝ち越しゴール。そのままタイムアップとなり2-1で柏勝利となりました。

前半の五分五分から一転して後半は柏ペースでした。その要因としては、もちろん柏が積極的に出てきた事もありますが、空中戦において、白井が李に競り負ける場面が多かった事も挙げられると思います。それにより、セカンドボールを柏が多く拾うようになり、そこから攻撃へ。それに対する仙台は後手に回ってしまい、ラインを下げる結果に。すると前線のブラジル人と後ろの選手の間にスペースが生まれてしまい、前後分断のような形に。それが仙台が後半ほとんど攻められなかった原因ではないかと思います。仙台のサッカーを何度か見ていて、一番危惧していたのはこれでした。この展開になると、ディフェンス陣が相当頑張らないと持ち堪えられないです。更に追い討ちをかけるように、柏ベンチは攻撃的な選手を次々投入して、勝ちに来ました。それに対する仙台ベンチは一切動かず。ただ75分過ぎから、仙台の選手は明らかに足が止まってきていました。交代をあまりしないのが、サンタナ親方の采配みたいですが、こういう試合展開のときは、動いた方がいいんじゃないかと思いました。

仙台はボランチの千葉不在が痛かったと思います。代役で入った磯崎は、主にディエゴのマーク役として奮闘しました。最後はやられてしまいましたが、ディエゴの能力を考えれば、致し方ない失点かなと思います。しかし、中盤の底でデュフェンスに安定を与える千葉の存在感の大きさを感じたのもまた事実でした。

柏の攻撃の中心は何と言ってもディエゴ。この人は凄い。J2ではちょっとレベルが違います。相手にとって本当に厄介者です。しかしその影で見逃せないのはボランチの山根巌です。巌がボランチの位置で攻守のバランスを取りながら、しっかりとした守備をしている事が、ディエゴの攻撃面における自由度の高さにつながっていると思います。目立たないですけど、黒子に徹してチームを支える巌は、首位を走る柏の原動力といえるのではないでしょうか。

試合後、ゴールマウスから暫く動けず、センターサークルまで挨拶に戻れなかった高桑の姿が印象に残りました。あれを見ていたら、こちらも何だか悔しくなってしまいました。同じ相手に対する苦手意識を作らないためには、仙台は2敗した柏に次は負けられない。首位奪取はなりませんでしたけど、まだ先は長いです。最後に笑えばそれでいいんです。是非今年は仙台にJ1復帰して欲しいです。個人的にも、5・6月はJ1中断なので、行ける時は仙台の試合を見ていこうと思いながら、小雨の中帰宅しました。



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