Takepuのブログ

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ウナギ密輸NHK力作

2016-12-26 13:22:24 | 時事
先日、NHKのクローズアップ現代で放映した、台湾のウナギの稚魚を中国大陸、香港経由で密輸入している事案。台湾ではウナギの稚魚の海外輸出禁止の法律ができたが、その裏をかいてヤミで中国大陸を経由して日本などに送られてきているという。



身近な問題だが、いろいろと考えさせられた。

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3901/1.html

台湾のウナギの稚魚は台湾が実効支配する金門島から、たった4キロしか離れていない福建省(たぶん厦門)に持ち込まれて、そこから香港に運ばれて香港の業者にわたり、表向き違法性がなくなった稚魚が日本などに送られる「ウナギロンダリング」が行われているということ。

そもそも金門島と厦門の交易は、中台断絶時代にヤミで行われていた交流が、その後「小三通」として日の目を見て合法となり、いまでは大っぴらに行われているもの。馬英九政権時代の中台蜜月が、一方でこのような非合法な密輸を生み出しているのも興味深い。番組ではNHKのスタッフがウナギの稚魚に似せた疑似餌をビニール袋に入れて持ち込み、何のチェックもなかったことも報告された。単なる伝聞で紹介する新聞記事などと比べ、実際に手を下してリアリティーを高めた番組構成だ。時間と金があるといえばそれまでだが。

結局、土用の丑の日にウナギの需要が高まる日本では、日本産の稚が魚が成長するのを待っては土用の丑の日に間に合わないので、それより早く成長する台湾のウナギの稚魚を一気に受け入れざるを得ない、という事情もあるらしい。

土用の丑の日にウナギを食べる、というあまり科学的でない習慣が、業者らによってひろめれ、日本人はこの日に合わせてウナギを食べなければ、と強制されるような気持ちになり、消費が増える。自分としては安い時に早めに入手して冷凍しておいて、土用の丑の日前後に食べるようにしているが、業者に踊らされない消費行動が必要なのだろう。


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