Takepuのブログ

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世界遺産に杭州西湖

2011-06-26 11:45:17 | 時事

小笠原、平泉の世界遺産登録決定で沸く日本だが、中国では24日、上海にほど近い浙江省杭州の景勝地、西湖が世界文化遺産に選ばれた。これで中国の世界遺産は41カ所になった。昨年、2カ所が選ばれて以来。以前行ったときに作った地図を流用。黄山も宏村・西逓も世界遺産。

人民日報のサイトによると、「杭州西湖文化景観」は総面積3322.88ヘクタール、「三面雲山一面城」(3面が雲と山、1面が都市)という特徴的な空間や、「二堤三島」(蘇堤、白堤、小瀛洲、湖心亭、阮公墩)という風景の形式、「西湖十景」(断橋残雪、平湖秋月、曲院風荷、蘇堤春暁、三潭印月、花港観魚、南屏晩鐘、雷峰夕照、柳浪聞鶯、双峰挿雲)と呼ばれる風光明媚な景色、文化史跡や特色のある植物など6つの要素からなり、評価の対象となった、としている。


写真は西湖周辺にある六和塔、岳飛廟内の岳飛の墓と廟内にある岳飛の筆による三国志の後出師表、霊隠寺。

ところで、中国の経済状態が向上して旅行ブームとなり、各地の世界遺産にも観光客が殺到しており、入場制限が現実的なものになっているという。
新華社のサイトによると、西湖も2002年に60カ所の観光スポットで入場料を廃止して以来、年間3000万人の観光客が押し寄せ、一日200万人という記録もあるという。世界遺産登録を勝ち取り、環境問題に対しても条件が厳しくなると見られることから、交通規制や入場制限なども検討しているという。
これまでのところ、中国の世界遺産では、チベットのポタラ宮が「限客令」を打ち出し、入場制限を目指しているという。また、峨眉山、青城山、都江堰、九寨溝、黄龍、楽山大仏など四川省の世界遺産では、事前にネット予約して入場者数を制限する方法を検討しているという。
そうなる前に行っておいてよかった、と本当に思う。うるさい、列への割り込み、ゴミのポイ捨て、自然遺産内での喫煙、記念撮影の行列……。そう簡単に直るものではない。中国ではあまりに人口が多すぎるのと、人が詰め込まれることに慣れているのか、景観や環境を台無しにするような観光地が少なくない。何らかの手を打つことは必要だろう。そういえば日本の世界遺産、屋久島の観光客制限条例は委員会否決されたが、こちらも、今後も検討していくようだ。

昨年も掲載したが、これで、中国の世界遺産は以下の41カ所になる。○は筆者がすでに行った所。

【文化遺産】
○万里の長城(1987年)
○北京と瀋陽の明・清王朝皇宮(1987年、2004年拡大)
○莫高窟(1987年)
○秦始皇帝陵(1987年)
○周口店の北京原人遺跡(1987年)
●承徳避暑山荘と外八廟(1994年)
●曲阜の孔廟、孔林、孔府(1994年)
●武当山古建築(1994年)
○ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群(1994年、2000年・2001年拡大)
○廬山(1996年)
○麗江古城(1997年)
○平遥古城(1997年)
●蘇州古典園林(1997年、2000年拡大)
○頤和園(1998年)
○天壇(1998年)
○大足石刻(1999年)
○青城山と都江堰(2000年)
○安徽省南部の古代集落群-西逓と宏村(2000年)
○龍門石窟(2000年)
○明・清王朝の皇帝墓群(2000年、2003年・2004年拡大)
○雲崗石窟(2001年)
○高句麗前期の都城と古墳(2004年)
○マカオ歴史地区(2005年)
●殷墟(2006年)
●開平楼閣と村落(2007年)
○福建土楼(2008年)
○五台山(2009年)
● "天地之中" 歴史建築群(2010年)
○杭州西湖文化景観(2011年)

【自然遺産】
○九寨溝(1992年)
○黄龍風景区(1992年)
○武陵源(1992年)
○三江併流(2003年)
●四川省のジャイアントパンダ保護区(2006年)
●中国南方カルスト(2007年)
●三清山国立公園(2008年)
●中国丹霞(2010年)

【複合遺産】
●泰山(1987年)
○黄山(1990年)
○峨眉山と楽山大仏(1996年)
●武夷山(1999年)


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