Takepuのブログ

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ハイジャック騒ぎ続報

2009-08-13 05:13:34 | Weblog
 9日夜に発生したアフガニスタン機のウルムチ空港着陸拒否問題について、人民日報系の国際問題専門紙「環球時報」は11日、この事件全体を担当した新疆ウイグル自治区当局者が事件の詳細について語った内容を「特ダネ」として報じた。「新疆ウイグル自治区で旅客機がハイジャックされた」と新華社が誤報した事件だが、誤報の経緯や原因については触れていない。

 この当局者によると、事件がおきたカム航空は6月19日に運航申請の認可を得て、8月9日にカブール-ウルムチ間の初フライトを計画した。9日午前、新疆ウイグル自治区当局は、「東トルキスタン組織」(ウイグル人の独立を主張する国際組織)がこの初フライトを妨害する恐れがある、との情報を入手、少なくとも3回の対策会議を開き、国側と協力してさらなる状況把握に努める一方、航空会社や空港と同便初フライトの受け入れ準備を進めることを決めた。
 中国の関係当局はアフガニスタン政府と協力し、安全確保のため出発を1時間遅らせ、中国時間9日午後9時(日本時間同午後10時)、同機はカブール空港を出発、ほどなく新疆ウイグル自治区側に同機を爆破させる計画があるとの情報が入った。ウルムチ空港では直ちに武装警察、公安、消防を配置させ、ハイジャック、爆破に備えた。最終的に乗客の安全を最大限に考慮し、中国当局が着陸を許可せず同機をアフガニスタンに戻すことを決めたという。
 午後11時20分、同機はカンダハル空港に無事着陸。検査の結果、爆破物は発見されず、ウルムチ空港も警戒態勢を解いた。
 この当局者は同紙に「今回の措置はウルムチの安全情勢とは無関係で、神経過敏になっていたわけでもない。どんな国でも旅客機テロの情報を受けたら同じことをするだろう」と語り、「7・5ウルムチ騒動」は関係ないと暗に示した。
 あまり重要でないとの判断なのか、誤報の上塗りをしたくないのか、人民日報はともかく新華社も、この「特ダネ」ニュースを転電していないようだ。


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