朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

最適環境水

2017-03-02 21:58:20 | 21世紀
最適環境水
2017/03/03
 朝のテレビ「羽鳥慎一モーニングショウ」での話題です。
 岡山理科大学・山本准教授の、陸上での海魚養殖方法には、びっくりしました。 同じ水槽の中で海の魚・鯛と、真水の魚・金魚が、一緒に泳いでいるのです。この水槽の水は真水でも海水でもない、人工の最適環境水なのです。
 好適環境水はナトリウム、カリウム、カルシウムのわずかな濃度の電解質を淡水に加えることで生み出されます。これを利用すれば、海水の無いところでも、真水を使って海水魚を育てることができます。海水魚を飼育するための世界一安い“海水”です。特許出願時に比べると、われわれの好適環境水は進化しています。
 この水では、魚・エビなどの成長は海水よりも3倍くらい速いのだそうです。
 魚の血液・体液の塩分は、海水より濃度は低く、皮膚の細胞膜を通じ、魚の体内の水分は海水に取られつづけているのです。。これは魚に取って非常なストレスだそうです。淡水魚では、逆に、皮膚の細胞膜を通じて、体内の塩分の浸透圧によって、水分が浸透してきます。話は少しそれますが、淡水魚は小便をする器官がありますが、刺し身は水っぽく、アライにします。海水魚は水が抜けて刺身も歯ごたえがあります。
 最適環境水には、この水の出入りのストレスが全くなく、成長が速いし、人工水ですので寄生虫なども居ず、餌にも寄生虫もなく生存率も高いそうです。
 ブラックタイガーというエビは大きく食べごたえあるけれど日本では養殖できず、タイから冷凍で輸入されます。最適環境水で養殖しますと3か月で成熟し、年3回収穫できるそうです。伴組では刺身にして、ブラックタイガーえびとシロさけを食べていましたが、肉も固くおいしいと言っていました。
 最適環境水は、真水とミネラル分でつくります。海水より安上がりで、台風や津波などの自然災害のない陸上養殖は、今後、有望な漁業でしょう・
 日本では休耕地がふえています。これらの活用に最適でしょう。水田のあるところには水も豊富ですから。養殖は、イカ・タコ・貝以外は成功しているそうで、ウナギ、サケ、タイなどみごとに大きなものが出来ていました。
 漁獲高低迷し、漁業も変革を求められています。この最適環境水を使った養殖事業は頼もしく思います。
 私の長女・禎子(さちこ)は、岡山理科大で勉強しました。1年落第し、5年も行きました。いままであまり良い印象をもっていませんでしたが、山本先生の養殖施設を見てさすがと感心し評価が上がりました。うちの娘もここにご縁があったらなあ