日米開戦
2011/12/09
12月8日は、真珠湾攻撃の日です。今年の新聞の紙面では、アメリカ軍人の集会、アメリカ屈辱の日集会が70年目の今年を最後に終わりにするということが大きく書かれていました。毎日新聞の余録では、当時の首相、近衛文麿が、暗い表情で、「日本が威勢のよいのは2・3ヶ月のことだろう。2・3年すれば負けるだろう」と言ったと細川さんが日記に書いているとありました。
私は昭和13年生まれ、3才で記憶はありません。高校の歴史の授業で、田頭先生は、その日の思い出を生徒の私達に話しました。
「やった。やった。と皆で飛び上がって喜びました。ABCD包囲網で材料の輸入も禁止され、満洲や支那での戦争も米英が支那を援助し、はかばかしく進まない。此の儘行けば日本はジリ貧でどうにもならないと皆が暗くなっていたところで、解決の道が見えたという雰囲気でした」
クラスの全員から総スカンされた生徒が、耐えて耐えて来たけれど、もうどうにもならないと、イジメ仲間の大将に、負けを覚悟で飛び掛かって行ったプライドの発露だったようです。
新聞も「万歳・万歳と開戦を喜び」好戦的でした。
70年たった今では、暴力は悪い、戦争は最大の暴力だ。自衛隊は暴力装置だと官房長官が言う時代になりました。
竹島を韓国に占領されても、国後・択捉・歯舞・色丹をロシアに占拠されても、抵抗らしい抵抗をしないから、中国も尖閣列島は自分のものだというようになりました。「すべての問題を話し合いで解決せよ」というのが戦後のGHQの義務教育、日本弱体化教育の方針であり、戦後60年の成果が現在の暴力団追放運動にまで広がってきました。
暴力団が殺し合うならそれで良いではないか? がん細胞は免疫力で死滅させるべきだ。がん細胞の生存権を認めるべきではない。がん細胞にも生命力があり、何らかの生存する意義があるでしょうけれど、人体全体の生存の為には殺すのが正しい治療法です。
アメリカの正義と日本の正義のぶつかり合いなら人類の進歩のため戦争も良いと思いますが、アメリカの利益と日本の利益がぶつかり合って戦争というのは馬鹿な話で阻止しなければいけないと思います。この頃よく「国益」という言葉を耳にします。国の利益を守るのが外交だと考えていると、嫌な「儲けるための戦争」が近くなりそうです。温暖化防止のCOP17の議論でも自国の有利になることが目的では寂しいですね。地球全体の為という視点を強調しなければ、いい会議にはならないですね。
2011/12/09
12月8日は、真珠湾攻撃の日です。今年の新聞の紙面では、アメリカ軍人の集会、アメリカ屈辱の日集会が70年目の今年を最後に終わりにするということが大きく書かれていました。毎日新聞の余録では、当時の首相、近衛文麿が、暗い表情で、「日本が威勢のよいのは2・3ヶ月のことだろう。2・3年すれば負けるだろう」と言ったと細川さんが日記に書いているとありました。
私は昭和13年生まれ、3才で記憶はありません。高校の歴史の授業で、田頭先生は、その日の思い出を生徒の私達に話しました。
「やった。やった。と皆で飛び上がって喜びました。ABCD包囲網で材料の輸入も禁止され、満洲や支那での戦争も米英が支那を援助し、はかばかしく進まない。此の儘行けば日本はジリ貧でどうにもならないと皆が暗くなっていたところで、解決の道が見えたという雰囲気でした」
クラスの全員から総スカンされた生徒が、耐えて耐えて来たけれど、もうどうにもならないと、イジメ仲間の大将に、負けを覚悟で飛び掛かって行ったプライドの発露だったようです。
新聞も「万歳・万歳と開戦を喜び」好戦的でした。
70年たった今では、暴力は悪い、戦争は最大の暴力だ。自衛隊は暴力装置だと官房長官が言う時代になりました。
竹島を韓国に占領されても、国後・択捉・歯舞・色丹をロシアに占拠されても、抵抗らしい抵抗をしないから、中国も尖閣列島は自分のものだというようになりました。「すべての問題を話し合いで解決せよ」というのが戦後のGHQの義務教育、日本弱体化教育の方針であり、戦後60年の成果が現在の暴力団追放運動にまで広がってきました。
暴力団が殺し合うならそれで良いではないか? がん細胞は免疫力で死滅させるべきだ。がん細胞の生存権を認めるべきではない。がん細胞にも生命力があり、何らかの生存する意義があるでしょうけれど、人体全体の生存の為には殺すのが正しい治療法です。
アメリカの正義と日本の正義のぶつかり合いなら人類の進歩のため戦争も良いと思いますが、アメリカの利益と日本の利益がぶつかり合って戦争というのは馬鹿な話で阻止しなければいけないと思います。この頃よく「国益」という言葉を耳にします。国の利益を守るのが外交だと考えていると、嫌な「儲けるための戦争」が近くなりそうです。温暖化防止のCOP17の議論でも自国の有利になることが目的では寂しいですね。地球全体の為という視点を強調しなければ、いい会議にはならないですね。