最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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アオホソヘリゴミムシ

2015-11-08 22:50:47 | オサムシ・ゴミムシ

アオホソヘリゴミムシ Drypta japonica
2013年3月採集 新潟県産


分布:本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:8mm内外

河川敷などの水辺に生息しているゴミムシ。
普通種とされるが実はあまり採集したことが無く、もっぱら冬季の崖崩しで確認している。

南西諸島にはよく似たヒロアオホソヘリゴミムシ[D. lineola]が生息しているが、名前の通り周囲のアオヘリ部分が広く、会合部の黒色部は翅端に達しない。

キガシラアオアトキリゴミムシ

2015-11-06 23:09:15 | オサムシ・ゴミムシ

キガシラアオアトキリゴミムシ Calleida lepida
2014年6月採集 新潟県産


分布:本州、四国、九州
県内:上越○、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:10-11.5mm

樹上性のゴミムシ。
スィーピングをしていると網に入ることがあるが、特に意識していないので、どの樹種で多くはいるかなどは不明。

原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)では、図版には似ている種類はいないが、解説文の下にヘリアオアトキリゴミムシ[C. splendidula]という種類が出てくる。
触角と腿節の暗色部が無く、全体が赤褐色とのこと。本州と琉球に分布すると書かれているが、海外の分布とかを考えると相当南方系の種類で、県内には生息していない様な気がする。

ヒョウタンゴミムシ

2015-11-04 20:21:42 | オサムシ・ゴミムシ

ヒョウタンゴミムシ Scarites aterrimus
2014年4月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡○、粟島×
体長:15-20mm

海浜性の大型のゴミムシ。
ゴミや流木の下(特に木の板)で見られる。

特に似ている種類はなし。
同じ属にはナガとかホソとかオオがいるが本種が一番頭でっかち。

キアシヌレチゴミムシ

2015-11-03 07:59:55 | オサムシ・ゴミムシ

キアシヌレチゴミムシ Archipatrobus flavipes
2014年5月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:15mm内外

ヌレチ(濡れ地)の名の通り、河川敷などに多いゴミムシ。
トラップに落ちるが、ゴミや石の下でも見つかる。

原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)を見ている限りは特に似ている種類はいない。
しかし、この図鑑に出ていないもので似ている種類はいるらしい…。そうなるともう私にはお手上げです。
別属のカワチゴミムシ[diplous caligatus]に少し似ているが、前胸背板の形状や上翅の肩の張り具合で区別が可能。

カワチマルクビゴミムシ

2015-11-02 23:06:12 | オサムシ・ゴミムシ

カワチマルクビゴミムシ Nebria lewisi
2014年5月採集 新潟県産


分布:本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:12-14.5mm

河川敷など水辺の近くで見られるマルクビゴミムシ。
ベイトトラップによく落ちるが、石起こしなどでも見つかる。

上翅の模様には変異があり、上翅の上半分が黄色いものなどがいる。(参考
同じ場所でも色々出るようなので、地域差とかではなく、ただの個体差だとは思うが、今のところ私は写真のようなものしか採集していない。そもそもあまり数を採ってないけど

近似種にキベリマルクビゴミムシ[N. livida]がいるが、頭部と胸部の色彩パターンで区別が可能。キベリマルクビは原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)では平地に多いと書かれているが、平野部の水辺に生息する生き物の宿命か、各地で減少が著しいようで、国の絶滅危惧ⅠB類に指定されている。
いつか採りたい種類だが、このあたりにはまだ生き残ってくれているだろうか?