コマルシジミガムシ Laccobius masatakai
2012,7,19 新潟県長岡市
2007年に記載されたシジミガムシの仲間。山形・福島・神奈川・茨城などで記録されている。
大きさはこのくらい↓
横のメモリは1mm。ということで本種の大きさは2mmちょい。
岩盤などの染み出し水に生息しているが、砂防ダムの下などの人工的な環境でも見られる。
こんなところとか、
こんなところにいる。
生息地での個体数は多く、よく動き回っているため、大きさの割りに発見は容易。
普通は染み出し水の中にいるが、体を水から出して甲羅干しをしているような個体も見られた。
同じような環境にはミゾシジミガムシ[Laccobius moriyai](本種も2007年に記載。山形がタイプ産地らしい)がいるようだが、こちらは未見。
というか、コマルシジミとミゾシジミの区別点がよくわからない
調べると、[parasutural furrow]があるとGlyptolaccobius亜属でミゾシジミ、無いとCyclolaccobius亜属でコマルシジミとなるようだが、分類学には詳しくないので、この[parasutural furrow]とはいったいなんなのか?
検索するといくつかのサイトが出てくるが、イマイチはっきりしない。それぞれの単語を検索しても[furrow]は溝だが、[parasutural]が出てこない。専門用語なんだろうか?
それでも手持ちの文献なんかを調べてみるとおそらく・・・
会合線に沿って出来る溝のことを指しているのではないかと思う。写真はキベリヒラタガムシと思われるガムシ。
[parasutural furrow]を会合線脇の溝と仮定して採集した個体を見てみるとそのような溝は確認できなかった。
コンデジ+ルーペ+トリミング。もっと鮮明に撮りたいが自分ではこの程度が限界白いのは綿の糸くず。
というわけで、長岡で採れているのはコマルシジミガムシだろうという話し。
結局は原記載を見てみないとなんとも言えないんでしょうがね