ニニ・ロッソ 1975年 来日コンサート
ニニ・ロッソは、ジャズ及びイージーリスニングのジャンルで活動し「トランペットの詩人」の愛称で親しまれたイタリア出身のトランぺッターです。
トランペットはメロディを吹くことが多いパートです。
バンド全体をリードする推進力のある音色には歯切れがあり、聴き手のハートを鷲掴みにすることができる楽器のひとつです。
また、中~高音域を担当するため、小回りも利きやすいです。
「小回りが利く」とは細かく素早いフィンガリング(指回し)を求められるパッセージ(メロディの中の小さなひとまとまり)も演奏できる、と理解していただければ。
それ以外にも繊細なブレスコントロール(息遣い)による華麗なリップスラー(運指を変えずに音程を変える)もできますし、かと思えば大迫力のダイナミックなファンファーレを奏でることもあります。
ホールを突き抜けるような勢いで客の心を射抜くのはトランペットの醍醐味と言っても過言ではないと思います。