人生劇場  

2021-01-20 08:05:37 | Jポップス
人生劇場 古賀政男




この曲は、尾崎士郎の同名の小説を下敷きにして作られた歌で、昭和13年(1938)発表されました。

作詞:佐藤 惣之助、作曲:古賀 政男。

小説は、昭和8年(1933)から足かけ11年間、『都新聞』『東京新聞』に連載されたもので、『青春篇』『愛慾篇』『残侠篇』『風雲篇』『離愁篇』『夢幻篇』『望郷篇』『蕩子篇』の各編から成り、任侠の世界を描いた『残侠篇』を除いて、作者の自伝的小説とされています。

昭和10年(1935)に『青春篇』が刊行され、川端康成が絶賛してベストセラーになりました。

『青春篇』は、三州(さんしゅう)吉良(愛知県吉良町)に生まれた青成瓢吉(あおなり・ひょうきち)が、青雲の志を抱いて早稲田に学び、放埒(ほうらつ)な青春を送り、学校騒動で主役を演じ、料亭の娘お袖と恋仲になるが、やがて学校も女も捨てる、という物語です。

歌に出てくる吉良の仁吉は、幕末期の実在の侠客で、慶応2年(1866)4月8日、伊勢国鈴鹿郡(ごおり)の荒神山(こうじんやま)で起こった穴太(あのう)の徳次郎vs.神戸(かんべ)の長吉(ながきち)+吉良の仁吉+清水次郎長の子分たちの大喧嘩(おおでいり)で命を落としました。

この小説では、仁吉の血筋を引くという吉良常が重要な役割を演じています。

歌は、通常3番までですが、「幻の4番」といわれる歌詞があります。

(セリフ)
   ああ夢の世や 夢の世や
   今は三歳(みとせ)のその昔
   十有余年がその間
   いと懐かしき父母(ちちはは)と
   朝夕眺めし山や川
   春は花咲き夏繁り
   秋は紅葉の錦織
   冬は雪降るふるさとの
   由緒正しき郷士(ごうし)にて
   一人男子(おのこ)と生まれける
   その運命のいたずらか
   はかなき恋の戯れか
   浮き立つ雲に誘われて
   一人旅立つ東京の
   学びの庭は早稲田なり

4 端(はした)役者の 俺ではあるが
  早稲田に学んで 波風受けて
  行くぞ男の この花道を
  人生劇場 いざ序幕

これは、マスターが早稲田に在学してた頃、早稲田大学の第二校歌として、早慶戦の時や、その後の飲み会などでよく歌わされましたが、誰がどう作ったかは知りません。

多分、尾崎士郎が早稲田出身、その自伝的小説の舞台が早稲田、義に篤く、利にはうとく、信ずることのためには損得を考えずに突き進むという早稲田マンイメージ、などから誰かが作って継承されたものと想像しますが・・・・。



徹底的?限定的? 言い間違え続ける首相、頭抱える自民
 
通常国会が18日から始まり、菅義偉首相の安定しない答弁ぶりに注目が集まっている。重要な場面での発言や記者会見などで「言い間違え」が相次いでいるためだ。20日の代表質問から論戦に入り、リーダーとしての発信力も問われる。今後も続くと、政権運営の不安定要因ともなりかねない。
首相は18日に開会した通常国会で施政方針演説に臨んだ。衆院本会議ではほぼ原稿通り読み上げたが、その後の参院本会議では、新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言をめぐり、「徹底的な対策」というべきところを「限定的な対策」、35人学級について「小学校」と言うべきところを「小中学校」と口にし、言い直す場面もあった。(朝日新聞)

施政方針演説で表明したのは「安心」と「希望」。

しかし国民に伝わったのは「不安」と「絶望」。

そのせいかは別として、早々と「菅降ろし」の声が・・・

菅総理も自身の「安心」と「希望」のためには必死で、ワクチン担当大臣に河野太郎規制改革担当相を起用。

しかし、信頼を失った総理がどう対応しても国民の協力を得るのはもう無理。

ただただ、医療の崩壊と共に、日本の崩壊を待つのみかもです。

然し、会心の一撃が無いわけではありません。

それは次の一手。

飲食業の全面禁止、但し完璧な補償。

「ステイホーム」を条件として、240万以下の収入者に対し1人30万円の一律支給。

費用は多額になり、どのくらいかは想像したくはありませんが、戦争時同様の有事の今、何が何でも。

それくらいの覚悟で臨めばコロナ劇場の終幕が訪れるかもしれませんよね。

端(はした)役者の 俺ではあるが

仁吉に学んで 波風受けて

行くぞ男の この花道を

総理の劇場 いざ序幕







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