2020/06/06
「大伴家持が、橘花を攀ぢて坂上大嬢に贈れる歌一首、また、短歌 [][万葉]」
「いつしかと 待つ我が屋戸に 百枝さし 生ふる橘 玉に貫く 五月を近み
あえぬがに 花咲きにけり 朝に日ケに 出で見るごとに 息の緒に 吾が思ふ妹に
真澄鏡 清き月夜に ただ一目 見せむまでには 散りこすな ゆめと言ひつつ
ここだくも 吾が守モるものを うれたきや 醜シコ霍公鳥暁の うら悲しきに
追へど追へど なほし来鳴きて いたづらに 土に散らせば すべをなみ
攀ぢて手折りつ 見ませ我妹子[#8.1507][万葉]」
「いつしかと 待つ我が屋戸に 百枝さし 生ふる橘 玉に貫く 五月を近み
[超訳:橘の実を薬玉にする五月近づく頃になりました][万葉]」
「あえぬがに 花咲きにけり 朝に日ケに 出で見るごとに 息の緒に
吾が思ふ妹に 真澄鏡 清き月夜に ただ一目 見せむまでには散りこすな
[超訳:愛する妻に見せるまで散ってしまうな][万葉]」
「ゆめと言ひつつ ここだくも 吾が守モるものを うれたきや 醜シコ霍公鳥
暁の うら悲しきに 追へど追へど なほし来鳴きて いたづらに土に散らせば
すべをなみ 攀ぢて手折りつ 見ませ我妹子
[超訳:ホトトギス散らしてしまうものだから汗ってたおり見せましょあなた][万葉]」
「反し歌 [][]」
「望降モチクダち清き月夜に我妹子に見せむと思ひし屋戸の橘 [#8.1508][万葉]」
「十五夜の清き月夜に吾妹子に見せんと思いし家の橘[超訳][万葉]」
「妹が見て後も鳴かなむ霍公鳥花橘を土に散らしつ[#8.1509][万葉]」
「妻が見て後だといいが見る前鳴くか花橘を土に散らして[超訳][万葉]」
「大伴家持が紀女郎に贈れる歌一首 [][万葉]」
「撫子は咲きて散りぬと人は言へど吾が標めし野の花にあらめやも [#8.1510][万葉]」
「撫子は咲いて散るとはいうけれど標の花ではないはず[超訳][万葉]」
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます