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「鳴く鶏カケはいやしき鳴けど降る雪の千重に積めこそ吾が立ちかてね(守大伴宿禰家持が和コタふる歌一首 #19.4234)」
「鶏がしきりに鳴くが降る雪が深く積もって立ち上がれない()」
「不比等家の妻の三千代が外婿の聖武天皇に奉る歌(太政大臣藤原の家の縣犬養アガタノイヌカヒの命婦ヒメトネが、天皇に奉れる歌一首・娘は光明皇后)」
「天雲を散ホロに踏みあたし鳴神ナルカミも今日にまさりて畏カシコけめやも(#19.4235 右の一首、伝へ誦ヨめるは掾久米朝臣廣繩。)」
「雲散らし踏み鳴らしたる雷も今日より畏カシコい日はありません(どんな日だったのか)」
「世の中に神はいないか美しいわたしの妻が逝こうとしてる(天地の神は無かれや愛ウツクしき吾が妻離サカる)」
「衝撃の娘と手を取りともに生く約束するも叶わなくなる(光る神鳴り波多ハタ娘子ヲトメ手携ひ共にあらむと思ひしに心違タガひぬ)」
「どうすればいいかわからず木綿ユフ襷タスキ・倭文シツ幣ヌサを取り逝くなと祈る(言はむすべ為むすべ知らに木綿ユフ襷タスキ肩に取り掛け倭文シツ幣ヌサを手に取り持ちてな離サけそと)」
「祈れども手枕される妻の袖ヒラヒラとして天に召される(我は祈ノめれど枕マきて寝し妹が手本タモトは雲に棚引く)」
「天地の 神は無かれや 愛ウツクしき 吾が妻離サカる 光る神 鳴り波多ハタ娘子ヲトメ 手携ひ 共にあらむと 思ひしに 心違タガひぬ 言はむすべ 為むすべ知らに 木綿ユフ襷タスキ 肩に取り掛け 倭文シツ幣ヌサを 手に取り持ちて な離サけそと 我は祈ノめれど 枕マきて寝し 妹が手本タモトは 雲に棚引く(死ミマカれる妻メを悲傷カナシむ歌一首、また、短歌 作主未詳 #19.4236 )」
「うつつにと思ひてしかも夢イメのみに手本巻き寝ヌと見ればすべなし(反歌一首 #19.4237 右の二首、伝へ誦めるは遊行女婦蒲生なり)」
「現実と思いたいもの夢の中手枕されるはむなしいことよ()」
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