そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#3.0481-3.0483

2009年07月19日 |  / 万葉集
7/19
「白布シロタヘの 袖さし交カへて 靡ナビき寝し 我が黒髪の ま白髪に
変らむ極み 新世アラタヨに 共にあらむと 玉の緒の 絶えじい妹と
結びてし 言は果たさず 思へりし 心は遂げず 白布の 手本を別れ
和ニキびにし 家ゆも出でて 緑児の 泣くをも置きて 朝霧の
髣髴オホになりつつ 山背の 相楽サガラカ山の 山際ヤマノマゆ
往き過ぎぬれば 言はむすべ 為むすべ知らに 我妹子と さ寝し妻屋に
朝庭に 出で立ち偲ひ 夕べには 入り居嘆かひ 脇はさむ 子の泣くごとに
男じもの負ひみ抱ウダき み朝鳥の 啼ネのみ泣きつつ 恋ふれども
験シルシを無みと 言問はぬ ものにはあれど 我妹子が 入りにし山を
縁ヨスカとぞ思ふ
(死ウせたる妻を悲傷み高橋朝臣がよめる歌一首、また短歌 #3.0481)」
「先立てる愛しい妻に子育ての苦労を愚痴り山を偲びぬ()」
「うつせみの世のことなれば外に見し山をや今は縁ヨスカと思はむ
(反し歌 #3.0482)」
「常ならぬ世のことなれば視野の外思いし山も今は縁と()」
「朝鳥の啼のみし泣かむ我妹子に今また更に逢ふよしを無み(0483)」)」
「(右ノ三首ハ、七月廿日、高橋朝臣ガ作メル歌。)」
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