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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#15.3644-15.3647

2013年02月12日 |  / 万葉集

2/12
「佐婆サバの海山口防府のことなりき嵐にあえば中津に流る(佐婆サバの海にて、忽ち逆風アラキカゼ漲浪タカキナミに遭ひて、漂流タダヨイ宿ヒトヨ経て、のち順風アヒテを得、豊前国トヨクニノミチノクチ下毛郡シモツミケノコオリ分間ワクマの浦に到着ツきぬ。ここに艱難イタヅキを追ひ怛イタみて、よめる歌八首)」

「おほきみの命ミコト畏カシコみ大船の行きのまにまに宿りするかも(歌八首 1/8 #15.3644 右の一首は、雪宅麻呂ユキノヤカマロ)」
「おほきみの仰せ畏カシコみ大船が進むそのまま宿り重ねる()」

「我妹子は早も来ぬかと待つらむを沖にや住まむ家附かずして(歌八首 2/8 #15.3645)」
「吾妹子が早く帰れと待てるのに沖にいたまま家に帰らず()」

「浦廻より榜ぎ来し船を風速み沖つ御浦に宿りするかも(歌八首 3/8 #15.3646)」
「岸沿いに漕ぎ来た船が風強く沖の三浦に泊まることだよ()」

「我妹子がいかに思へかぬば玉の一夜もおちず夢にし見ゆる(歌八首 4/8 #15.3647)」
「吾妹子がどう思うのかぬばたまの一夜もおかず夢に見ますよ()」