「白山の友から山菜送りくる名前もしらず食い方しらず(『蕗の薹』だった)」
「ひそやかに袋の中で息をしつ食われるために神戸にきたり()」
「天ぷらか湯がいてサラダで食べるのか志望を溶かす効果がありと
(冬の蓄積脂肪を)」
「雪解けを待たず芽をだす蕗の薹夫婦で狩れる白山の麓()」
2007/03/06
「ありま山ゐなの笹原風ふけばいでそよ人を忘れやはする
(大弍三位:藤原賢子、紫式部の娘)」
「有馬山、猪名の笹原風吹けばどうしてあなた忘れるものか()」
「有名な紫式部母に持つ大弍三位も文才があり(狭衣物語の作者との説あり)」
「この歌のテーマは風で今でいう猪名川辺りの笹原の風()」
「笹原に吹く風のごとさわさわとあなたを思いけして忘れず()」
「笹原と篠原という原っぱでつながっているあさぢふの歌(#39)」
「#39浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき(参議等)」
【訳】有馬山の近くにある猪名の笹原に風が吹いたら笹のざわめく音であなたを思いだし、忘れることがありましょうか、決して忘れない。
2014/10/25
「有馬山猪名の篠原風吹けば いでそよ人を忘れやはする(#058 大弐三位)」
「【訳】有馬山へ行く途中の猪名の篠原に風がそよそよと吹いたなら さてそれのこと〔私が浮気〕ですが、どうして私があなたを忘れましょうや、決して忘れません()」
039 「浅茅生の小野の篠原忍ぶれど あまりてなどか人の恋しき(#039 参議等)」
| 「風そよぐ楢の小川の夕暮は 御禊ぞ夏のしるしなりける(#098 従二位家隆)」
098-◎-048 「風をいたみ岩打つ波のおのれのみ くだけてものを思ふころかな(#048 源重之)」
「妄想もしんみり彼女言うことに いでそよ人を忘れやはする(付句遊戯-#058)」
「有馬とか猪名の地名は直接に関係はせず修辞のためと()」
「この歌人大弐三位は有名な紫式部の娘であるよ(藤原賢子)」
「成長期いかな影響受けたかは興味はあるがまずは捨て置く()」
「母娘にて一条帝の中宮の彰子に仕え生活謳歌()」
「色々な貴公子たちと恋をして藤原兼隆と結婚したり(道長の甥で一女をもうけている。乳母になったということは兼隆は死んだのか)」
「後冷泉天皇生れてその乳母つとめて出世もうなぎ登りに(従三位、典侍ナイシノスケと出世した)」
「その後に太宰大弐の高階成章さんと再婚をする(太宰府の長官)」
「二代目の大弐は割りと世渡りが上手くて母とは少し違うか()」
【参考】
「七夕の笹の願ひに風吹けば いでそよ人を忘れやはする(#058 大弐三位)」