暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

土曜の青空マーケットで

2009年05月24日 06時02分32秒 | 日常
雲が出ているものの陽が間接照明のように当たる土曜の午後、12時を回ってからゆっくり寝床を離れ、晩飯の材料を買いに青空マーケットにやってくれば八百屋がたくさん並んだ市場の前に若いのが何人もかたまっていてやおら二人の若いのが何か歌いだした。 昔スティービー・ワンダーが歌っていた「That’s what friends are for]でそれを調子はずれでやたら怒鳴るだけで紙に書かれた歌詞を見ながら歌っているようだ。 それまでは前奏で下手なギターをかき鳴らしていた一人が本題にはいってちゃんと伴奏するかと思えば何もしないで座り込んで転がっているだけだ。 他の若いのはとみると後ろに横一列に並んで通りかかる多くの人たちに向かってただ立ちん坊で少々の恥ずかしさも見せているものの前の二人をにやにやしながら手にはハイネケンのビール瓶を手に時々は声をかけるだけだ。 その前を絶えず通りかかる人たちは横目で眺めニヤニヤしながらまた、なにかやってるな、という顔つきでとまって眺めるものもなく買い物のほうに注意を注ぐ。

なるほど、二人がここで歌っているのは何かの罰ゲームなのかもしれないし、何かのことから賭けをして負けたのがこうなったのか、この二人がこの町を離れるかなにかで送別のパーティーの趣向がこうなのかもしれない。この様子をヴィデオに収める役の男が一人私の横でニヤニヤしながらカメラを動かしているのだがもう既にアルコールが回っているようで足取りがあやしい。

マーケットでは夏のにぎやかな時期は徐々に始まっているのだがまだ街頭芸人が出るほどでもなく向こうの通りの角にはロシア人の若者が猛烈な速さでアコーデオンを弾いてバッハの曲をあたりに響かせているけれどそれは今の季節には関係がない。 南の端にはこのごろギターを持ってフラメンコを聞かせている若者もいるけれど今目の前にいる若者の一団は音楽を聞かせる態度でもないしその技術もないのは明らかだ。

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