暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

夜中に歩く

2010年05月23日 17時17分16秒 | 日常



2010年 5月 21日 (金)

明日は子供たちは忙しくて夕食に来ないから我々夫婦二人よ、と家人に言われ、それじゃ、どうするかな、何か魚が食いたいな、マーケットで明日適当なのを、、、と考えていると家人が、じゃ、夏の山歩きに備えてハーグの町を歩かない、それで海辺のスヘべニンヘンの港の魚のレストランで夕食にしようということになった。自転車で出かけてもいいけれど行きはいいけれど食事をして少々のアルコールも入れば帰りの自転車は大儀になるから結局は電車でハーグまで行ってから町をぶらぶらその港の古くは森鴎外林太郎がドイツ赴任のおり宿泊し、また60年代にはローリングストーンズの公演で大荒れになってホールに警察官が入り公演の途中で中止になったというホテルまでぶらぶら歩いて、その近くの薄汚いけれど魚は一品だと射撃クラブの同僚、ヘンク爺さんに聞いていた地元のレストランで食事をして帰るコースにしようということに落ち着いた。

天気予報では昼間は24度ほどまで上がるらしく、町中ではそれより2度ほどは上がるのだから暑いとみなければいけなので軽装にして、それでも3,4週間前の急性アレルギー発作のこともあるから半袖であるくことは控えなければならず、それにこのあいだのような事にならないように抗ヒスタミン剤、それに喘息の吸引薬を常時携帯していることもあり、通風と同じく微かな兆しがでたときにはすぐに対処できるようになっているのだしこのあいだのような無様なことにはならないだろうと心した。 今回のコースは平地でもあるけれど夏休みにアルプスの3000m級を歩く準備としてもちょっとは意味がある。

平らなオランダ国内を歩くに際して平地用シューズを履くのだが高地の皮製の登山シューズのことも考慮に入れようと家人と話をしていたら家人が昨年夏、イギリスの湖水地方を歩いたときに平らな土地用のシューズをつかっていたけどどうしてだったのかとわたしに訊ねるので、それはこの何年か登山シューズを履くとすぐ左足の足裏、へこみのあるところが痛くなるからで、3年前に熊野古道を歩いたときも日本へは両方持っていったのだけど結局つかわなかったことも思い出し、けれど、その何年か前、和泉山脈を家族で歩いたときには使っていたのだから、それに平地のウオーキングシューズではそんなことが無いのだから変だと物置から登山シューズを持ってきて調べたのだった。

この皮製のものはもう20年近く使っているもので、ヨーロッパのあちこちをこれで歩いているし何回かは日本でも使っていて自分の気に入りだ。 形としては今ではもう旧式な皮のもので、以前は使ったあとはきれいに掃除して脂を塗っておいたものだがこの何年かはそういうこともちゃんとしないでぞんざいにしている。 この何年か自分の足の形がもうこの靴に合わなくなったかのような気持ちになっていたので家人が中を調べて、あれ、中敷きが古くなってるしこんなのじゃ痛くなるのはとうぜんだわ、といって予備の弾性のある新しいものをどこからか持ってきて中に敷いた。 それで、ちょっとこれを履いてみろという。 いわれるままに靴ヒモを結んで立ち上がり、ためしに近所を大きくぐるりと歩いてみた。 1.5kmほど歩いてみても足裏が全く痛くなることもなく調子よく夜中の歩道に重くて規則的なコツコツという音をたてた。 もう新しいものを買わなければならないのかと考えていたところだったから中敷一つだけでちゃんと足になじんだ古いものがまるで新しい靴のように感じたのだけど、しかし新しいものはすぐに足になじむものでもなく、何ともうれしい再生となった。 靴だけは先に夏の準備ができた。 

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