暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

久しぶりにフリントロック・ライフルを撃ったのだが、、

2008年09月22日 01時03分23秒 | バンバン

昼前に起きだして慌てて車を走らせ20年前に射撃を始めてそこの会員だったクラブで今日は50m長銃の地区通常競技会だった。 そこは今は縮小したオランダ陸軍の一部分、今は戦犯として収監されているミロソヴィッチ元大統領まで数百メートルしか離れていない処で、昼の麗らかな日和でクラブの前庭には簡単なテントも張ってありそこで寝覚めのコーヒーを飲みながら30分ほど自分の番が来るのを待ってあり、そこで今日私が打つ火打ち石発火方式、フリントロックの石の話をしていた。 

ヨーロッパの歴史の中で、その歴史は地方、大国、小国が入り乱れての戦争、抗争の歴史であり、そこでの武器の歴史が技術の発展に大きく寄与していることは現在でも同じことなのだが、その火打ち石でどこのものがいいか、ということになるとイギリスの変成岩が当時から今でも品質の最高位にランクされており、わたしの使うものも銃砲店で訊ねると英国産だときかされていることから16世紀ごろまでの武器ではかかせないものであり、特にイギリス、フランスの歴史は今でも犬猿といわれることもあるほどで昔からヨーロッパの王室の姻戚関係はヨーロッパ中に網羅されているものの婚姻関係はどうでも国益となるとそれは戦争の歴史でもあり、それは日本の戦国時代やその前後の歴史を対照させてみたら人のすることには古今東西そうそう変わりがないようであるのだがヨーロッパでは文化、言葉の違いが大きくその溝は今でもなかなか埋まりにくい。

オランダ建国の王、今のオラニエ(オレンジ)家の宗主、ウイリアム沈黙王にしてもオランダ語は分らずフランス語を話していたという事情もありここはそういう国柄である。 私の町の10月3日の解放記念日には欠かせない歴史上の人物であり、国家には、王家の血にはドイツの血が、、、というような文言が国歌に入っており、また、今の女王の先年亡くなった連れ合いがドイツの元外交官、父親がドイツの貴族であり、曾祖母であるエマ女王がドイツから輿入れしたようなことでもその錯綜振りがわかる。

そこで、火打ち石、なのだが、その当時、といっても1600年前後になるのだろうが、オランダの商人は何でも金になるものは扱い、歴史上恥ずべき奴隷貿易でも巨万の富を築いているぐらいだから武器を右から左、と動かすことには何の抵抗もなく、ただ、それが損になるとなれば動くはずはないのだが、オランダの宿敵英国の不利益になるためにはその火打ち石を英国からフランスに随分輸出した、と言う話を日和の中で爺さん連中が笑いながら話していたことだ。

私は今日は本来ならば1873年型ウインチェスター・ライフル、44口径も撃つはずだったのだが弾丸がなくなってもこのところの怠惰癖でそれももう半年以上作っていないので今回はパスした。 それでもあと2週間ぐらいの間にこれからの週に備えて今年の分200発ぐらいは作らねばならないと考えているのだが、このフリントロック式で丸い鉛玉を撃つなら材料を揃えておけば射場でそのまま込めればいいわけでその簡便さの対比から玉造りのモノグサ癖についついシンニョウ偏がつく。

いづれにせよこういう武器にちゃんとした弾丸がなければ、1mmでも違えば武器は武器でない。 ただの重しか金鎚にしかならない。

50mの射場は屋外で紙の的は麗かな陽射しを受けて時折雲がかかれば色も薄らぎ誠に気持ちのいい射場だ。 初めの数発は9点、8点と続きのんびりと時間をかけてそれが得点に反映するものと思ったもののあとは右肩下がりでどうもいけなかった。 30分の制限時間が28分使って規定の13発、ウインチェスターであれば10分弱で、急げば3分ぐらいで撃てるものを先込め式は手間がかかる。 80点を越えていると思ったのだが75点とまりだったとは少々めげる。  

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