暇つぶし日記

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姑のご機嫌伺いに出かけた

2016年12月03日 22時41分10秒 | 日常

 

オランダに戻ってきてから初めて姑のところに行った。 この前は日本に出かける前だったから2か月ほど前になるだろうか。 うちから20kmほど離れた村の介護施設に一人住んでいる。 家人は2週間に一度ぐらい車で30分ほどのところにあるその村に顔を見せに行き、夏の気持ちのいい日には自転車でサイクリングがてら出かけたりもする。 姑はその村に生まれ同じ村の舅と結婚しそこに住み、  4年前舅が亡くなって以来その村の介護施設に住んでいる。 この88年間ずっとその村にいることになる。

8,9年前に骨肉腫が発見されそのとき寿命はあと3年ぐらいだろうと言われた。 けれどまだ生きている。 骨肉腫の進み具合が年齢のこともあって非常に遅いのだそうだ。 特に治療はしていない。 痛みの対症療法だけでこの何年かモルヒネの改良が進み昔のように利かなくなって終わり、ということもなく穏やかなものになっているから痛みが止まっているのだが他の薬のため食事の味がしなく楽しみがなくなったという。 舅は自分の妻が不治の骨肉腫だと聞いて動揺したのだが実際は自分が先にアルツハイマーで逝ってしまった。

介護施設の近所に住んでいるもう80を大分越した彼女の妹がこの間転んでその時の後遺症からか黒い大小便を出して危なかったのだがなんとか一命をとりとめたと自分が部屋に入るなり姑は言った。 そのことは3,4日前にここに来ていた家人に聞いてはいた。 家族のだれかれがここに来るのを楽しみにしていてそのことをもう何回も皆に喋っているのだろう。 ひとわたり彼女の報告が終わってから同い年の自分の老母の様子をカメラの写真を見せながら話した。 うちの方は認知症が大分進んできてもう殆ど灰色の世界の住人になっているけれど姑はまだ頭ははっきりしていて動きはゆっくりしているもののまだ杖をもついていない。 西向きの窓から夕陽を見ていると長生きはしたくない、もういい、と言った。 もうだいぶ前医師と家族の立ち合いのもとで、もしかの時には蘇生処置はしないと書面にしてある。 

 



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