暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

本格的な初夏になるかどうか、まだそれは分からない

2013年06月10日 12時04分53秒 | 日常


この一週間ほどは気持ちのいい初夏の天気が続いた。 日本から来た友達とその家族に自分の住んでいる町をぶらぶらしながら案内するのにもってこいの日和で、それが今のオランダの気候ではあるけれどまるで天の恵みのようなもの、観光客用のものだと彼らに強調して説明した。 本当のオランダの天気は12月から3月ごろまでの惨めで鬱陶しい灰色の世界なのだ。 それを経験すると多分オランダの気質が幾分分かるものだと訂正しなおしたりもした。 実際、観光ポスターにみられる青空の下、色とりどりのチューリップ畑に風車というのは代表的なものではない。 オランダ人たちにしてもうんざりした顔でああ、あれね、というに違いない。 由比ガ浜か美保の松原からみられる風呂屋の書割のような富士の姿は一年に何回見られるのだろうか。 それは少ないとしても多分その回数はオランダのポスターに見られる風景の回数よりもはるかに多いに違いない。

土曜には息子が属する学生団の「父親と息子のバーベキューの会」があり、他の14,5人の父親達といっしょに町を散策しその後バーベキューで飲み食いした。 息子も娘も属する学生団体は2000人ほどの団員がいてこの町の大学の団では二番目に大きいものだそうだ。 5年前に入った息子はだからそこでは最年長のようだ。 団では同期のグループが12,3人、年齢縦割りのグループが40人ぐらいのもの、と一つの学生団でも幾つかのグループに組織されているようだ。 息子も娘も小さいときからやっていた地元のフィールドホッケーのクラブに属しているのだがそこでもこの学生団メンバーだけのチームも男女それぞれあるから多用だ。 今回のグループは縦割りのもので初めて会った父親達が殆んどで5年前にあったねえと声をかけてきた父親が一人いたけれど学生達にしても見知った顔は殆んどいなかった、というより会ってはいるけれど憶えていないということだ。 町を散策するあいだには自然と父親と息子が大体ペアになって話しながら歩いていたからそれぞれの顔を見比べているとこの親にしてこの子あり、といった具合に外見は大体想像がつく。

アジア人は自分ひとりだけでもう一人トルコ人がいた。 もう36年オランダにいてトルコとオランダの両国籍をもっていると言った。 イスタンブール出身だそうで正月に行ったときのことを思い出しそんなことも話しながら今トルコで起こっている事などについても話したのだが彼の医者の性格なのか外国人としての配慮なのかイスラムや宗教、とくに原理主義者への懸念を強調していた。

長くこの国に住んでいるとあちこちの町に行った経験があるからそんな町から来た父親たちとも共通する話題で親しく話ができるし、そのうちの3人は日本に行った経験があり大抵日本経験者がいうようなそんな感想をここでも聞いた。 新幹線であり奈良京都の寺社や旅館の朝飯のことであったりする。

散策のコースは先週日本から来た友人を案内したコースと重なる部分が多く、町の中心にある古い砦の土盛りでは日光浴をしたり寝転んでくつろぐ若者が多く見られたのだが、果たしてこの天気がこれからこのように続くのか訝りもあった。

日曜は古式銃射撃オランダ全国大会で例年のように自分の属する射撃クラブが主催クラブとなっているので朝10時から夕方5時まで射場監視員を務め、間に25mピストルの部に出場した。 遮蔽された中で一日中いたので外の天気の事はよく分からなかったけれど徐々に崩れて行っている様に思えた。 温度が下がって14,5℃だったように思う。 その前日、夜10時ごろまでバーべキューをしていたときには天気もよく風もなかったのに肌寒くなっていたこともあり初夏もこれでまた途切れるのかと思って日曜、月曜の天気には驚きもしなかった。