ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

ちいさなてがみ

2015-10-20 21:21:21 | 日記

 あなたを読む会という小さな会を今年の5月からやっていて、今月で6回目になります。

 

 どんな作品でもいいので(10分以内に読める分量ということですけど)、今月は縛り(ルール)を入れた短歌を出そうと思って、7首くらい作っていたのですが、15年以上前に亡くなった友達Tが、寝る直前に現れて(そんな気配がして)、なんだかその子のことが懐かしくなって、その子の歌をいくつか作ったので、それを出すことにしました。

 

 連作を作っていると、はじめはぼんやりとしていた記憶の輪郭が、次第にはっきりしてきて、ああ、そういえば夏服になるとブラウスを短く改良してそれがとても似合っていたなぁとか、授業中にルーズリーフに書いた手紙がちいさくおりたたまれて回ってきたなぁとか、もうずっと忘れていたことが蘇ってきます。

 

 Tはとてもきれいな子だったので、写真部の人がTをモデルにして撮ったパネルが渡り廊下に飾られていて、Tに憧れていた後輩がそのパネルを欲しがっていたなぁとか。

 

 Tはとにかく手紙が好きで、毎回びっしりとピンクや紫のインクのボールペンで書いてきて、きのうのラジオでみゆきがどういっていたとか、そのころ恋をしていた相手を駅で待ってみようかとか、たわいのない話ばかりだったけど、私はそれを読むのが楽しみで、彼女の半分くらいの分量の手紙を書くと、またその倍の手紙をくれる、といった感じでした。

 

 空き箱に好きな包装紙を貼って、彼女専用の手紙入れが自宅にあって、それが何箱にもなっていました。

 

 あのちいさな手紙はまだ実家にあるでしょうか。

 

 探してみたいようにも思いますが、ずっとお気に入りの箱に入れたまま、誰からも二度と開けられることなくいつか消えてしまうべきなのかもとも思います。

 

 内容が大切なのではなく、やりとりをしていた日々が大切なんですね。

 

 みんながTのこと、忘れてしまってもいいと思います。

 

 そうしたら、Tのことを覚えていたり思い出したりするのは私ひとりだけになって、Tをひとりじめできるから。

 

 

 

 

 

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80円? 82円?

2015-10-19 22:56:06 | 日記

 昨夜、私も結構遅くまで起きていたのだけれど、息子はまだそれより遅かったようで、朝起きたら姿がないので、ああ、また朝まで起きていたんだなと思いました。

 

 なんでそんなに時間がかかるのか、よくわからないのですが、オケの会場の申し込みかなんか、書類を作っていたようでした。

 

 私は6時52分になると、外へでて植物に水を遣り、7時4分には駅へ向かうので、そのまま家をでました。 15分の快速に乗り、しばらくすると、携帯に電話がかかってきました。 息子からです。朝の通勤ラッシュの中なので、出られません。

 

 またしばらくするとメールがきて、「切手どこ?」

 

 「二階のアイロン台の上」 と返信しました。 (きのうそこに切手帳を置いたことをたまたま覚えていました)

 

 「80円でつくの? 82円?」

 「82円!」

 

 はー。 そんなことも知らないんだなぁ。 あんなに代理で手紙をポストに投函しているというのに。

 

 そして、花山さんの歌を思い出していました。

 

 ・日本中八十円切手で行くのかと訊きて息子の電話切れたり    花山多佳子『木香薔薇』

 

 この歌を読んだときは、あははは、男の子っていうのはおもしろいなぁと思っていたのですが、その数年後、自分の息子から同じようなことを訊かれたのでした。

 

 考えてみると、日本中82円で手紙が届けてもらえるなんて、すごいシステムだなぁと思います。 昔読んだ小川洋子の小説に切手という便利なものがあった時代があってね、と母親が子供に教えているシーンがあって、あの物語のあのシーンだけとても印象に残っています。

 

 いつか、ほんとうに切手や手紙がなくなる日がくるのでしょうか。

 

 もし、そうだとしたら、切手や便箋を選ぶ楽しみも喜びもなくなってしまって、とても不幸だと思います。

 

 切手や便箋というものよりも、郵便受けに手紙が入っていたときの嬉しさや、封を切るときのときめきや、紙を開いたり閉じたりするあの感覚を一度も味わうことのない人生は、味気ないような気がします。

 

 大切なものだからこそ、破いたり燃やしたりして、自分の手で、目で、「終わり」を確かめることができるんじゃないかと思うのです。

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割付・再校作業

2015-10-18 23:32:05 | 日記

 3カ月ぶりに永田家での作業です。

 

 洗濯をして、掃除をして、植物の世話をしているうちに、ぎりぎりになりました。 国際会館駅に12時半集合なのですが、ちょうどいい電車がなくて着いたのが12時33分。 タッチの差でみんながタクシーに乗り込んだあとでした。

 

 差し入れのマフィンやポテトスイーツや、もち米のおにぎりを頂きながら、きょうは21名の参加者があって、学生3名を含む若者5名がいて、明るい校正作業でした。

 

 きょうは真夏のように暑くて、窓を開けていると涼しい風が通って気持ちがよかったです。

 

 庭には秋桜が咲いていて、ヌスビトハギにまみれながら木村さんが何本か切って、校正のテーブルに飾ってくれました。

 

 校正が終わるころ、猫がベランダにあらわれて、おそるおそるこちらの様子を伺っていたので、淳さんがエサ入れにエサをいれるとまた様子をみながら食べ始めました。 いつももらっているのかな。 名前をきくと「知らん」。 ノラだそうです。

 

 1Fの縁側にも白いのが座っていました。

 

 国際会館駅に着いて夕空を見上げると、きれいな三日月が光っていました。 

 

 

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旧月歌会

2015-10-17 21:24:53 | 日記

 きょうは7時に目が覚めたら、誰もおらず。

 

 撮り鉄、乗り鉄の男子2名はそれぞれ思い思いの電車の旅に出た模様。 若い方の男子は夕方からバイトがあるからそれまでに戻って来る計画を昨晩遅くまで練っておりました。

 

 よくやるなぁ。

 

 それで、私はゆっくりと月詠草を仕上げ、清書し、封筒に入れて、録画していたものを見て、11時ごろにおもむろに出掛ける準備をして11時40分に家を出ました。

 

 きょうは旧月歌会です。 なんと自由な休日。 

 

 歌数は28首、出席者27名。 ちょうどいい数かな。 久しぶりの人、初めての人もおられて、いつもより少しおとなしめの歌会でした。 今年の司会の松原さんの声はやさしい声で、全体がなごやかな空気に包まれます。 評者が6名。 豪華です。 だけど、もう少し厳しめの評を言ってもらってもいいように思いました。 歌会の帰りは膨らんで帰る、というのもいいですが、悔しくて、あんにゃろめーようし、来月は見てろ~!!と燃えるような思いをすることも大事だと思うのです。

 

 私が出した歌は

 

 ・車窓から橋の謂れの立て札を読みつつ前の車に続く

 

 このあいだ、笠置温泉へひとりドライブしたときの歌ですが、橋の謂れの内容を詠み込んだほうがいい、いや、そういうことはなくていい、はじめの車窓は電車かバスかと思わせながら、結句で運転していたことがわかる作りになっていてコミカル、というような評がありました。 

 

 歌会のあとは、吉川さんの「新樹集・百葉集を読む会」が塔事務所であったのですが、今月は頭をこれ以上使えない、という体調だったので有志数人とお茶をして帰りました。 

 

 あしたは割付・再校作業です。 

 

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なぜお腹をこわすのか

2015-10-16 23:18:58 | 日記

 仕事が行き詰ってくるとお腹が痛くなります。

 

 それはもうずいぶん前からのことで、やったことのないことをやらないといけなくなったときや、荷が重すぎる仕事を前にしたときなどに痛くなるので、精神的ストレスによるものだと思っていました。

 

 同じものを食べているのに家族は平気で私だけが痛くなるので、きっとそうだと信じていたのです。

 

 きょう、仕事が終わったときに喉が渇いたので、職場の冷蔵庫においてある「幼児用野菜ジュース」(4本連結)の1本を鞄に入れ、バスを待ちながら飲もうとおもっていたら、会社の人と同じバスになったので、飲めず、京都駅のホームでひとりになったときに飲んでいました。

 

 ちゅーーっと飲んで、電車が来る前に捨てようと思ってふとそのパックをみたら、賞味期限が「10月16日」になっていたのです。 今日じゃないの・・・ あと新しいのが3本も会社の冷蔵庫にあるのに、月曜日はもう19日。 月曜日に3本飲むべきか、冷蔵庫から出して1時間の帰り道を鞄にいれて運んで家で飲んだら、ぜったいお腹が痛くなりそう・・・ その3本は「大丈夫だ!」と言い切る夫か息子に飲ませるか・・・

 

 そして、帰宅後、冷蔵庫の飲み物をなんとかしろというクレームが。 え? なにかありました?

 

 夫「この、クーのりんご味はいつのんや?」

 私「ああ、このあいだ笠置温泉で湯上りに飲んで残ったの」

 息子「この、アサイーは飲んでいいの? 半分残ってるのとさらが1本あるけど」

 私「いいよ、コップに移して飲んでるから、半分のから飲んで」

 夫「アクエリの500mlの450mlくらい残ってるのは誰の?」

 私「私のです・・・」

 息子「それはこのまえ母さんがいちにちじゅうお腹痛くて寝込んでた時になにも水分とらんかったら脱水症状おこすとかなんとかいうて、買いに行かされたやつ」

 夫「そんなときに冷たいもん飲むからまた痛くなるんやろ」

 私「チンして飲んだよ、それがすっごいまずくなるねん。 あれは冷たいほうがいいわ」

 

 そうか。 そんなふうにちびちび飲むのがよくないのかも、と思いいたりました。

 

 一気に飲めないから後で飲もうとか、残りは冷蔵庫に入れておこうとか、きっとそれがよくないんだ。

 

 これからは寒くなってくるから、あったかいものを1回で飲み切れる分だけ作って飲めば、私だけお腹が痛くなることはなくなるかもしれません。

 

 あったかいミルクココアをいれて、いまから月詠草のための歌を作りましょう。 

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