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いつでも君のこと好きだったよ

丸山順司第二歌集『鬼との宴』を読む会

2024-04-08 16:08:54 | 日記
 きのうは丸山順司さんの歌集『鬼との宴』を読む会だった。場所は地下鉄丸太町近くのこどもみらい館。日曜日で子供たちが遊びまわり、桜も満開で明るい雰囲気。

 丸山さんとは山城歌会、京都平日歌会で毎月ご一緒している。ここ2年は丸山さんが所属しておられる堺短歌会の大会でもお世話になっている。

 それほどSNSでも告知していないのに定員50名がすぐに満席になり、丸山さんの普段からの短歌活動の広さを思わされた。

 12時に3人のパネリスト山下洋さん、北辻一展さん、道券はなさんと軽食をとりながら打ち合わせ。会のスタートが13時30分だったので少し時間が長いかと思われたが、雑談をまじえながらいろいろ話しているうちに打ち解けられたように思う。

 会の前半はパネリストによる「読み」と議論、後半(15時20分から)は会場発言という二部構成。

 パネリストのレジメのそれぞれがとても綿密に書かれていたので、15分ずつレジメに沿って話していただき、そのあとで議論するという流れにした。

 ウィットとユーモアについて、中年期から老年期への「決して無理をしない」こと、「鬼」とはなにか、など、3人の挙げてこられた歌に重なりはなかったけれど方向性は同じところを語っていた。

 北辻さんの「連作」についてというところから議論をはじめ、コロナという時期、若い相聞、第一歌集からの変化、これからの方向など、私自身訊いてみたかったことを織り交ぜながら進めた。

 後半の会場発言タイムの進行は総合司会の河野美砂子さんに交替。みなさん、急な指名にも関わらず、自分なりの読みやパネルの感想など的確に発言されていて、この歌集への思い入れを感じた。

 懇親会は丸太町駅近くの「喜楽亭」で20名ほどが参加。17時30分から2時間、久しぶりの10人以上の飲み会で、楽しく短歌の話ができた。

 きのうの夜も今朝も、愛のあふれる会だった、自分の作歌に生かすポイントが得られた、など感想がX(旧ツイッター)やメールで届いた。集まってくださったみなさんのおかげ。ありがとうございました。

 どんぐりを両の手となすやじろべゑゆらゆら揺れておのれを保つ
 宇宙より来たる男のいつしかに馴染みてただの男となりぬ
 幾たびも夜中に起きて水を飲む夢もうつつもごちやごちやでござる
 ちよつとへこんで、ごめんなさいよと春の末の二十日の月が昇りて来たり
 このままでよいかと問はれそのままでよいと答へぬ あんぱん一つ

                        丸山順司『鬼との宴』

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