ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

お義父さんからのお願い

2021-11-20 19:15:31 | 日記

 緊急事態宣言が解除されて、義父が入居している介護施設への面会も緩和された。予約は必要だけれど、だいたい希望どおりに会えるようになった。

 

 先日、お義姉さんが訪問したところ、次回持ってきてほしいものがあるとお願いされたらしい。

 

 1.定規、三角定規

 2.牛革ベルト

 3.裁縫箱

 4.木かプラスティックのハンガー

 5.整理棚

 

 今朝、実家へ行って、夫と探す。それぞれ、入っている場所もお義姉さんのメールには書いてある。すごいなお義父さんの記憶力。

 

 牛革ベルトは洗濯機の左側の棚の下。ということだったけれど、見当たらない。ベルトって普通、洋服ダンスとかにあるんじゃないのかなぁと思って2Fの洋間を探してみたけれどなかった。途中で買って行こうか、ということになる。

 

 続いて定規と三角定規。ここにもこだわりがある。三角定規って・・・・ なんのために必要なんだろう。

三角定規って、小学校のときに使って以来、ずっと使ったことがない。必要性が想像できなさすぎる。でも、タンスの引き出しにあった。2枚も!きっとこれまでもお義父さんにとっては必需品だったのかもしれないな、と思う。

 

 裁縫箱と整理棚はあとまわしにして、ハンガーを準備。木かプラスティックということは、針金のはだめってこと。あれは型が崩れやすいから嫌なんですよと言っていた。型崩れするような服、いま持って行ってないけど・・・ まぁ、希望どうり揃える。

 

 そこで、お義父さんに電話してみる。裁縫箱と整理棚ってどこにあるんでしょうか。

 

 裁縫箱はね、押し入れの左側の上の段にないかな。 あ、ありました!(イメージしていたものより大きい。想像していたサイズの4倍くらいあった)

こんなに大きな裁縫箱を使ってなにを縫うんだろうか・・・・

 

 整理棚は階段下のデッドスペースの奥にあります。 あ、こ、これでしょうか。(イメージしていたものの2倍はある) 上下ふたつに分離できるタイプで、上に細い引き出しが9段、下に深い引き出しが3段ある。すごく重いみたいですよ、いろいろ入ってますけどこれどうします?

 

 ああ、全部必要なものですから、入れたまま持ってきてください。 ベルトはなければ買わなくていいです。

 

 ということでいったん電話を切る。だいたいそろってきたけれど、整理棚の下3段には、スパナとかのこぎりが入っていた。重いはずだ。こんなもの施設に持っていけないわ。殺人の道具になりそうで怖いわ。

 

 それで、ふたたび電話する。 スパナとかのこぎりは持っていけないと思うので出していっていいですか。

 

 あ、そう。それじゃ、上の9段のぶんだけ持ってきて。中全部だしてね。(さっき、全部いれたままって言ったんじゃ・・・)あ、ついでに古新聞も持ってきて。

 

 私は予約していたカットの時間になったので、美容院へ向かい、夫は引き続き引き出しの整理をすることになった。

 

 夕方、17時に面会の予約をしていたので、要望されていたものを施設に運んだ。手で持てない量だったので台車を借りる。

 

  

 面会室でしか面会できないときいていたのに、持ち込んだものの多さにスタッフさんが「どうぞ、居室まで持って行ってあげてください」と言われた。

途中で買って行ったプリンとかヨーグルトを手渡すと、「いつもと違ったメーカーのだ。楽しみだな」と喜んでくれた。メーカーをチェックする94歳。あいかわらず冴え冴えである。

 

 ハロウィンのときに作った飾り物とか、工作の時間に作った人形とかが飾ってあって、積極的に暮らしておられるなぁと安心する。

 

 歩行器にもかわいいものがぶらさがっていて、「かわいいぬいぐるみですね」と言ったら、「あてもので当たったんだけど、裸ん坊で、汚れるといやだからセロファンの袋に入れてぶら下げてるんですよ」という。すごいわ。そのぬいぐるみへの心遣い。

 

 「この紙粘土の小鳥もかわいいですね」

 「これは、前のデイサービスで作った紙粘土の小鳥なんですけどね、これもセロファンの袋に入れてぶらさげていると、みんながかわいいなとか上手ですねって言ってくれるんですよ」

 

 ちゃんとコニミュケーションのきっかけづくりもしている。偉いわ。

 

 夕ご飯の時間が近づいてきたので、又来ますね、と帰ってきた。 

 

 「ぼくはね、ここの施設で一番冴えてるんですよ」 と自分で言っていた。そうでしょうそうでしょう。その調子で長生きしてくださいね。

コメント
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