ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

衝撃の告白

2021-05-07 21:50:47 | 日記

 「あれ、ここってさっき通りました?」 窓の外、右前方にセメント工場が見えて、思わず私がつぶやくと、

 

 「通りましたよ、さっきここ通ったとき衝撃の告白されたじゃないですか」 と、男が言う。

 

 「衝撃の告白? しました??」

 

 「砂利になりたいって」

 

 「なんだ、あれか」

 

 「あれって、僕にとってはかなり衝撃だったんですけどね」

 

 なぜ、私がセメント工場に惹かれるか。(砂糖工場でもそれは同じだけど。)砂利が運ばれ、混ぜられ、練られ、まったくべつのものに刻々と生まれかわる、ということに憧れるから。

 

 とにかく、想像もできないものから、新しいものができてくる、というプロセスに心が躍るのだ。

 

 創作、という行為につながっているように思う。

 

 

コメント
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