おととい、先生にどれくらい時間かかるんでしょうか、ときいたら、
「6~7時間くらいでしょうかね」
と、さらりという。
え、そんなに・・・・? そんなにはっきり言われたのに、根がお気楽なので、(またまた~ そんなにおおげさにいって、多めに言ったけどほんとは3時間だったよってことにきっとなるんだわ)と思っていた。
なんだろう、この、そんなに酷いことが人生におこるはずがない、と信じてしまう、自己肯定。
そして、8時に病院へ行き、病院をでたのが18時だった。10時間!!
ダメージが倍増する。 だから7時間の心づもりをしておけばダメージも少なくてすむのに・・・・と思う。
確かに本は読めた。 読みかけの小説は読み切ったし、届いていた歌集1冊と歌書1冊を読んだ。 飛行機だと私は酔いそうになるから時間が長くても読書ができないのが残念なのだけど。
廊下の突当りの大きい窓から工場が見えて、きょうも高い煙突からもくもくと煙を出していた。
工場が動いているのを見るとほっとする。あそこでいま、まさに何かが造られている、と思うと、励まされるのだ。私の心臓だって外からは見えないけど動いている。自分は本を読んでいるだけだ、なんにもしていないなと思っていても、自分のコントロールできないところで、血を作り出したり、尿にするためろ過したり、いろいろな部分が働いてくれている。
きょういちばんがんばったのは夫だったと思う。 ほんとうにおつかれさま。