きのう書いたとおり、私ははじめて老人会のカラオケ祭に行ったのですが、かなり驚きの世界でした。
7つか8つの老人会のカラオケ部の合同の「新春カラオケ祭」。出場者は60人あまり。ちいさな会館のこじんまりした部屋で、簡単な舞台とカラオケの機械、バックにも映像と歌詞がうつるようになっています。運営している人も大変だろうなぁ、と、運営目線でみてしまいます。
舞台には2段くらいの階段がついていて、ちゃんと両側に手摺もあります。じっと立って歌えない人は、その手摺に掴まって歌うこともできます。いろいろ考えてあるなぁ。
運営がきちっとしているわりに、参加者の自由さに驚きます。
知り合いを見つけては立ち歩いておしゃべりする人。出入口でもない、ガラスの引き戸をあけて家族からの差し入れを受け取る人、ビールを配布して立ち歩く人。
「静かに!」と書かれた団扇がところどころから振られていますが、おかまいなくしゃべりつづける人。
人が歌っているのに、宴会用スペースを勝手に作る人。まぁ、お祭りだからいいのかな。
でも、ちょっと歌いづらそうにしているひとの歌が流れると、みんなが一緒に歌い出したりするのです。それはもういままでの暗黙のルールというのか、わかりきっているみたいで、不思議な空間と時間でした。
ちゃんと、自分の番の3番前くらいになると、前の控え席に移動して待機して。カラオケの機械をセットする人はもう7番先くらいまでどんどん歌を予約していきます。廊下には老人会ごとの大きな四角いカゴが置いてあって、そこにお弁当がくるみたいでした。
両親はみなさんに大切にされているみたいで、楽しそうにしていました。私たちが実家をでてから30年。築いてきたコミュニティなのでしょう。