ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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   人生は ・・・ダバダバダ・・・

残雪を眺めながら(2)

2011-02-19 | visit/drive

 いつもなら庭園内の白いパラソルが全開の澤乃井園ですが、前日の雪と、平日ということもあり、こんなガランとした光景に慌てました。人が殆どいなくても売店は開いていましたが、「え~~ッ、ここでカレーうどんを食べるの~?」とか言われ、「そこで待っていて」と、急いで隣接の食事処にすっ飛んで行きました。

受付の方に確認すると、3時過ぎたので受付は終了しました、とのことでしたが、そばにいたスーツ姿の方が、「3時過ぎたばっかりだし、まだ中にお客さんもいることだからお通ししていいんじゃないの」と言ってくれたのです。受付の方は「ちょっと聞いてきますのでお待ち下さい。」と奥に引っ込むも、じきに戻ってきて、「花コース」でよければ大丈夫です、との返事を貰いました。もうホッとするやら嬉しいやら・・・そんな顔をしていたんでしょうね、私。助っ人紳士が、「残雪を眺めながらのお食事は、なかなか乙なものですよ。」と、終始ニコヤカに接してくださいました。この方、どなただったのでしょう?

皆が揃ったところで、本館を入って二番目の個室に通されました。
ここはどちらかというと観光バスなどの団体さん向き、という先入観があったので、入った事がありませんでした。でも、ファミレスでもカレーうどんでもなく、立派な造りの建物で3時という遅い時間にもかかわらず、お昼にありつけるんだ、という喜びでいっぱいのbiancaは、たたみの部屋に入るなり、やったぜbaby~♪とばかり、小踊りしちゃいました。でんぐり返しや逆立ちもしたかったけど、骨折すると困るのでやめました。畳の部屋って、どうしてこうもくつろげるんでしょう。窓の外はこんなです。右奥の楓橋を渡った所は寒山寺。

    

そして花コースのお料理が次々に運ばれました。

 

この店はとうふ・ゆば料理が中心の献立なので、梅花豆腐に始まり、豆乳パンナコッタのデザートで終りました。画像右上のままごと盛の中には“畑のお肉”もあり、甘い味付けの焼肉のようでしたが、これも大豆から作ったのでしょうね。夫は、「こりゃ、坊さんの食べ物だ」と呟いていましたが、お腹にしっかりたまる食材でないから、食べ盛りの若い人には物足りないかもしれません。私にはちょうどいい量でしたけど。

 床の間のお軸の下にちょこなんと置かれている雛人形が、かわいかった。
右下のは玄関横に飾ってあったものです。今年ももうそんな時期になったのですね。

    

お隣の部屋は、私たちが帰るときもまだ宴会中。居心地のよさと思いがけずの残雪の景色がご馳走以上なので、ゆっくり過されていたのでしょう。雨の日サービスです、と、仲居さんが4人全員に下さったのは、川合玉堂の絵ハガキセットでした。

青梅の自然を歌と共に描いたものが12枚入っていました。食事のとき銘々のテーブルに敷く紙折敷にもその複写が描かれていましたが、毎月違った絵柄と歌だったのですね。何年か前に行ったことのある玉堂美術館は現在、バリアフリーや展示室増設工事中で、3月いっぱいまで休館とのことです。

楓橋を渡り、右の遊歩道に入って直ぐのところに寒山寺の鐘はあります。誰でも自由に突けるので、皆で記念に一突きずつ突いてきました。私の番では、勢いを付けすぎたようで、あわやのところで自分の顔に撞き棒が戻ってくるところでした。危ないじゃないか~!と夫や子に言われる始末。

静寂を突き破って鳴る、グォ~~~ンという重々しい音が橋の向こう側まで響き渡り、耳の奥にいつまでもその余韻が残りました。

帰りはちょっと奥に戻っての寄り道です。御岳湖畔にある山里懐石料理旅館の駐車場に車を止めて、アーチの美しい御岳橋をパチリ。この眺めは、河鹿園のパンフレットにも使われているんです。岸から見上げた構図の写真でしたけど。

対岸には「いもうと屋」が見えます。以前来たときは、川遊びをしている人で賑わっていて、私の目には、もう一度来たいと思わせるほど魅力的な場所に映りました。誰もいない寒々した光景もまた水墨画のモノトーンの世界のようで素敵ですね。時間切れで吉野梅郷のほうへは行けなかったのですが、もうそろそろ梅祭りが開催されるようです。河鹿園のこの梅で我慢しましょう。

 

帰りは運転していて次第に睡魔に襲われそうになりましたが、代々木PA までどうにかたどり着き(危な~い!)ドトールコーヒーで目覚めました。このPA、寄ったのは初めてですが、とてもきれいでレストランもガラス張りで気持ちよかったです。でも首都高に乗らなきゃ、それも新宿方面から来なくては入れないんですね。車に乗っている時間のほうが多い一日でしたが、Sちゃん喜んでくれたかしら。 


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