ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

梅の園

2006-03-07 | visit/drive

「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」(道元)

 

日曜日 晴れ
まだ布団のぬくもりから起き上がれずにいたら、電話が鳴った。
・・・・もぅ~、休みの日なのにィ~何で朝っぱらから・・・!
「もしもし・・」
池上梅園が、見ごろのピークだから、行ってみるといいわよ。
おばあちゃんを連れて行ったらいいわよ。」

で、2人を誘って本当に行ってきてしまった。
ここは日本画家、伊東深水のアトリエ兼住居のあった場所。

梅より桜見物の方が好きだったが、これだけ見事だと行った甲斐があるというもの。
近くの駐車場が満杯だったので、上のほうにある日蓮入滅の地に作られたという本門寺
まで行く。そこから梅園へ向かう石段が、池波正太郎の「鬼平犯科帳」の「本門寺暮雪」に登場するそうだ。「眠狂四郎」ならその昔、何冊か読んだが、鬼平シリーズは、残念ながら読んだ事がない。
この辺りはお寺めぐりと梅園とのセットでの観光コースになっている様子だ。

きょうはフォーラムで、70才を越えたソウル界のゴッド・ファーザー?ジェームス・ブラウンのコンサートがあるので、ちょっと興味があったのだが、ネットで調べたら、チケットは完売。で、諦めがつき、すんなりと池上梅園行きと、相成った。でも、チケットがあったとしたら果たして行ったかなぁ。行きたかったけど。

池上梅園の梅はほんとうに見ごろだった。上まで登ったところで、おじいさんがイスに座って尺八を奏でていた。たった今そこで知り合ったばかり、に見受けられるご老人たちが彼を取り囲んでいる。「わしゃ、ここまで自転車でくるんだよ。」「私たちは世田谷から来たんだけどね。」と、話を交わしながらとても和やかな雰囲気だ。
梅園に尺八。なかなか良い組み合わせだな。

そういえば、Tちゃんのお茶会、この中のお茶室を使用したのかァ・・と思いながら、大勢の見物客に混じってぞろぞろと一回り。聴雨庵は、もともとは藤山愛一郎の茶室だったそうだ。そして清月庵もそれなりの由来がある。

           

            
母と一緒なので、この近辺を散策するのはちょっとムリ。表参道を通ってどこかでお茶してから帰路に着こうということになった。ってか、一人で決めたが、表参道周辺が大渋滞。車以上に人ごみも渋谷駅周辺と変わらず、参ってしまう。明治通りまで行って右折するのにうんざりするほど時間がかかってしまった。その上、同潤会青山アパートの跡地に出来た表参道ヒルズなるものが、私の目には工事現場のバリケードに思えて泣きたい気持ち。お~い、アンドーく~ん!安堵できなかったじゃないか。同潤会の名残はないじゃんか!学生時代によく歩いた大人の雰囲気の並木道が雑踏化してしまった。

キラー通りから広尾に抜けた所の「アンナミラーズ」でやっと一休み。ここのいちごのタルト、甘さ控えめでいちごがたっぷり。コーヒーはお代わり自由なのでおばさん同士がゆっくりするにはいいかな。8年間も、その前を走る都電で通学していた天現寺から高速に乗り、我が街に着くとなぜかほ~っとした。

そうだ、きょうはお布団を干す絶好の一日だったな。