NHK BSで放送されている『世界ふれあい街歩き』を見る。ビデオにとっておいたもの。ポーランドの古都クラクフ。私がここを訪れたのはもう10年近く前になる1997年。
クラクフは「クラコウ」と発音する。ドイツとソ連にはさまれたポーランドの南部にある都市で、幸いにも第2次世界大戦の惨禍を逃れ古い町並みがそのまま残っている所である。
とはいっても、テレビを見るまではっきり思い出せなかった、クラクフの街並みがどのようなものだったか。テレビを見始めた瞬間から次々と記憶が甦り、あぁこんなところだったなぁと。
キレイな街だった。そして寒かった。ここからユダヤ人収容所として有名なアウシュビッツへも行った。そこを訪れたときは雪がチラチラ舞ってきて、精神・肉体ともに震えた。
ポーランドには明るさがなかった。このテレビに映る街は良い季節で青空に包まれていたが、それでもこの国にはある種の暗さがあるように思えた。かなり主観的な思い込みによるものかもしれないが、そう云った暗さがオレにとってはとても好ましく居心地が良かった。
駅の近くにあった小さな食堂で食べたスープとパン、上手くて毎晩通って食べた。いつかまたヨーロッパに行く機会があるだろうか・・・