なんともやり切れぬ見出しです
昭和49年8月20日の記事です。「母子4人が心中」「百貨店屋上、泣く子を突き落す」
19日夕方、群馬県高崎市の中心部にあるデパートの8階屋上から母子4人が飛び降りるという、悲惨な事件が起きました。「実家へ行く」といってニコニコ笑いながら家を出たといいますが、目撃者の話によりますと、母親は泣き叫ぶわが子2人を突き落とし、さらに1人を抱いて飛び降りたといいます。
母親は40年4月に結婚していますが、商売の関係で人の出入りが多く、「うまく付き合いができない」と内向的な性格を苦にしていたといいますが、それだけで心中なんてあんまりであります。
遺書は便せん一枚に書かれ、「いろいろお世話になりました。お嫁に行く前のことがいろいろ思い出されます。みなさんにはすまないと思っています」とあったほか、夫との感情のもつれを感じさせるくだりがあったといいます。
しかし、その日埼玉県の実家にへ行くと家を出たときはにこにこしていたと言われております。それより家を出たとき既に遺書をしたためていたのでしょうか。謎は残ります。泣き叫ぶ子らが憐れでなりません。