じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

10/14~26 芭蕉通夜舟 東京公演
 ≪地方公演≫
  10/29 群馬 11/2 宮城 11/12 岩手 11/16 兵庫 11/17 丹波篠山 11/23~24 名古屋 11/30 大阪

10/25  映画「八犬伝」公開
11/22 映画「アングリースクワッド」公開

最貧前線 東京2「階」目

2019-10-16 18:45:19 | 観劇記
10月9日マチネの観劇記です。

初めての!念願の!!2階席での観劇。初日の時からずっと……上から観たら面白いだろうなぁと思っていたのでとても楽しみにしていました 最前列のど真ん中で視界良好。操舵室とほぼ同じ高さなので目線が同じ高さなんですよね~~なので双眼鏡で見られたり、行け!と腕をこっちに振り下ろされるところはこっちに向いて言われているようで無駄にドキドキ萌えました(笑)←自意識過剰 後ろは音響室が迫っているし、フォロースポットの光の筋も見えるのでセットの仕組みや演出効果等々の“裏の動き”が分かってしまうところは若干の興ざめかな~と思ったりはしたのですが、板の上の照明を堪能できるので船が海に浮かんでいるのをハッキリと感じることができるのは上階のお席ならではの貴重な味わい。音も天井から跳ね返る響きを四方から感じられるのでB29が飛んできた時の爆音が流れるシーンは自分も戦場にいる感覚で緊張しました。そして一番の見どころは終盤に吉祥丸の乗組員全員で戦闘機に立ち向かっていくところ。もうぅ~~本当にこっちに向かってくるようで物凄い迫力でした 人間一人ひとりは小さくても、凸凹していても諦めないで必死になる姿が愛おしくて愛おしくて泣けたわ~

ほのぼの無線士さんと通信長さんの場面。今回はアドリブが長めで缶詰に自己紹介する設定という……自分は千田長政で長政という名前は山田長政が由来で、あちらは柳通信長さんで見るからに柳っていう感じで風が吹いてゆらゆらと~~放置プレイの通信長さんに無線士さんが「止めてくださいよ」って(笑)溝端くんも必死にこみ上げる笑いに耐えている顔でした 公演回を重ねるにつれて絶好調になってきてる???

船長さんのセリフで「俺の船の連中は1つくらいしか取り柄のない連中だけっども皆で力を合わせれば魚獲ることできんだ。お互いの凸凹をお互いによく知ってっからいい仕事ができんだ。船長の務めは1人も欠けねーで浜さ帰ってくることだ。その中で若いもんを少しでも一人前に育てるのも仕事だ」というのがあるんだけど、今回は漁師たちだけでなく軍人たち、、、特に艇長さんとの関係性でそのセリフが響きました。艇長さんが言っていることは全てが間違っているわけではないと思うんですよね~~部下を思い遣る気持ちや引っ張っていこうとする気持ちはあるけど“つくづく真面目で熱心な人”でしかも若いのでどうしていいのか分からないのではないかと……海に落ちた上村二等水兵を助けたシーンでも、部下に遅れをとるとは何事かーと砲術長をぶん殴るんだけど、その言動も決して大事に思っていないわけではないと感じたし若くして上に立たなければならない圧か何かも感じ続けてきたゆえの言動だったのかもしれないと……。でもね~~そこのシーンで何も言わずにじっと全船員の様子を見つめている船長さんの存在感には圧倒されました。威圧的ではなく優しいだけでもなく大きくて強い空気感……艇長さんもまたこの航海で一人前にしようとしているのではないかというような

でもね~~艇長さんそのものは結構素直でカワイイ人……か 1幕で嵐の後に祀り直された夷様と御船様を見て小さい子供が信じるかのように船を守ってくれたことを信じたようにお礼を言っているんですよね~~口元動いてたし 見習いのはじめ君も同じだと思うんだけど、純粋だからこそ良くも悪くも感化されるというか戦争に翻弄された存在。それを人として成長させてくれて大人にしてくれたのが船長さん。今まで操舵員としか呼ばなかった艇長さんが終盤にB29を撃退した後に船長!と呼ぶようになった……まぁその後の物言いはアレでしたが(苦笑)尊敬し相手を認めたことがよく分かって何だかこちらまで救われた気持ちになりました。そして戦後に再会した二人の語らい、、、平和の良さ、ありがたみをトコトン知る二人の切ない穏やかさが心に沁みて号泣でした。

いや~~ホントね、もうぅ~~内野さん演じる船長が無性にかっこよかったんです 軍人たちと比べると衣装もセリフも“地味”なんだけどとてつもなくカッコよくて内野愛が溢れまくり 決戦前夜の登場人物たちの姿、、、じいはやっぱり船長さんに釘付けになったのですが、漁労長が皆の形見を入れた袋を持ってきて船長さんも最初は形見を入れようとするんですよね~~でも「やっぱり止めた」と言う。みんなが入れた形見の品をじっと見つめている姿に物凄~~く強い気持ちが伝わってきたんですよね。覚悟を決める他の人たちとは違う、、、諦めないという意思ではあるんだけど他の作戦を考える云々だけではなくて、各々の形見に込められた思い、そこに繋がる大切な人たちの思い、それらの命を守らないといけないという船長としての責任感を伴った強い気持ちを感じましたね~~泣けるほどかっこよかった!!!

劇中で夜空、、、特に星空だけど場面転換の時にイイ味を出していると思うんだけど、2階席だと暗転した時に板の上に張り巡らされたバミリテープが光るのがよく分かるんです。まるで夜空に光る星のようで……それだけ貼られているということは綿密な演出やセットの動きがあって、それこそミリ単位のズレが大きな事故に繋がる大変な作りということなんだろうけど、その光が上から見るととても効果的で……宇宙に輝く星、、、失われた/生きている命の煌めきのようでした。

そうそう、初日に聞いた時から大好きになった音楽、、、聞けば聞くほど嵌ります 楽器弾きの血がウズウズと……変拍子の妙が心躍らせるのよね。あのリズムは中低音パートの楽器でやったら絶対に面白いと思うわ。もしくは指揮したらナルシスト上等!楽しいはず。弾いてみたいな~~誰かスコアきぼんぬ
コメント
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