5月15日ソワレの観劇記です。
レベッカ2回目、MY楽でございますぅ~~今回は開演ギリギリ!家でまったりしすぎたっ

その日は地下の入り口から入ったので、地下2階から劇場2階までひたすら駆け上がり



椅子になだれ込むように座り……日頃の運動不足を実感しました

腿がプルプルだし足は上がらないし←だからビリー再入隊を本気で考えたの~

先に来ていた友人とも言葉を交わすどころかゼーゼーハーハー半ばへたり込み状態

倒れるかと思った~~
いや~~やっぱりシルビア・ダンヴァース夫人で〆といて大正解でした。もうぅ圧巻!これを観るだけで価値がありますわ
たとえ他にいろいろと、大きなことから小さなことまで問題があったとしても、、、いえいえ

いきなり毒を吐くつもりはないのでご安心を。舞踏会のシーンはやっぱりもう少し人数は欲しいかな~と思ったものの(だからといってヲイヲイなのを入れて数を増やすのは断固反対

)アンサンブルのレベルの高さはやっぱり素晴らしかったし



これ、M!でも言えることだけど絶対に外せない全体で歌う曲&見せ場がある時は重要だと思いまする。。。そうそう、あと、相変わらずセット的に気になる部分。前回の時も思ったんだけど、1幕でマキシムと「わたし」がモンテカルロからマンダレイに向かう場面でヨーロッパの景色が映し出されるところ、、、何だかダサくない?みたいな

あと、1幕のダンヴァース夫人の見せ場!「Rebecca」を歌う場面で浮き上がってくるレベッカの幻影……前回のダンヴァース夫人の場合だと、まぁヘルプになって良いのかもしれないけど(注!表現力がない、なんてこれっぽっちも言ってませんよ~~激しく説得力がないけど

)、今回はじいの愛する(爆!)シルビア・ダンヴァース夫人

余計以外の何物でもありません~~ジワジワと、でもハッキリじっとりと感じるレベッカの存在を想像する邪魔になるので、あれは要らんっ

あと、これは相変わらずですね~~2幕終盤のマンダレイ屋敷の火災は気持ち分だけ?火の勢いが

していたような……ついでに煙も

なんちゃって

ま、そうは言ってもストーブ→暖炉の火くらいの変化ですが。う~~ん、やっぱりしょぼっ
問題は……まぁそういうことで

今回は女性陣がイマイチだったような……もちダンヴァース夫人は除いて

ベテランの方々はそれなりに安定してたし、「わたし」こと、ちーちゃんは少し外し&擦れが気になったかも~~

でも演技の方は激しくなっているような

感情の起伏が激しく前面に出ていた部分があったので。
逆に男性陣の方は絶好調でしたね~~禅さん演じるフランク。ますますほのぼのオーラが

していて、じいが「わたし」なら一番頼りにして相談したい相手だわ

唯一のソロがある1幕!マキシムの友人……というだけでなく同等に付き合うには畏れ多い部分も感じているのかも?という部分が垣間見られたような……でも信頼に足る関係であることがひしひしと伝わってくる歌になっていました。そして、、、トレンチコートの人

前回ほど激しく笑いのツボに入ることもなく、例の手もそこまで「あ、出た

」という感じもなく……←まぁそれなりに相変わらずではあったけど(苦笑)、歌の方も前回よりも良かったと思います。やっぱり以前はもう少し音符を操る表現力があったんだけどな~と物足りないと感じる部分はありましたが、帝劇という大劇場の端から端まで行き渡らせる圧倒的な存在感と歌の力強さ、そういうところはさすが帝王なのよね

ただね~~やっぱり気になる2幕の「Kein Lacheln war je so kalt」by マキシム

どうやら転調の問題ではなく単にその音が出ていないだけとか???(爆!) レベッカの真相のついて懇々と説明するところから感情が爆発していくところだからドッカ~ン

と圧倒する迫力が欲しいのよね~~その落差がこの曲の堪らない魅力だと思うし。そこだけが返す返す残念
以下は今回の主役!!!と、じいは思っているんだけど



シルビア・ダンヴァース



本当に本当に素晴らしかったです。もちろん前回の涼風さんのも、、、それだけしか知らないという場合なら「あり!」だと思うんです。でもね~~シルビアさんの方を味わってしまったら……
全然違う!まさに別格です!!初演の時も、この人の後ろに別人格のレベッカを感じるってどーいうこと?と圧倒されたんだけど、今回は更に凄みが増していて、1幕の「Die Neue Mrs.De Winter」でエントランスの大階段の上にドド~ンと立って登場した時から、噂話で浮き足立つ使用人たちとは一線を画した重々しい存在感を出していて、周りの空気が明らかに違う!何だか劇場全体の酸素を持っていかれたような感じで息苦しくなりましたね~~その後「わたし」がやって来て「今まで通りやってください」と言うけど、もしじいが「わたし」だったら一番最初にこの人に退職金と今後の生活を保障する年金を約束して出て行ってもらうな~~だって恐いし敵にするには面倒&厄介そうなんだもんっ

でも、ただ恐いだけじゃないところが凄いと思いました。こういう伝統ある上流階級が出てくる話ではおなじみの古参の女官長的な立場の人。味方だったら凄く尽くしてくれる存在なんですよね~~命を賭けてと言ってもいい程。だからこそレベッカにここまで執着……というよりも、既に切っても切れない絆ができているんですよね~~「奥様がこちらに嫁がれた時に一緒に来た」とも言っているわけで、親子とはまた違う関係だけどレベッカ自身の善悪をも超えて繋がっている間柄というか。。。マキシムが2幕でレベッカとの結婚生活&死の真相を語る場面があるのですが、そこで語られたことは全てダンヴァース夫人は分かっていたんだと思うんですわ。でも、そんなことは問題じゃなくて絶対的な主人であり愛の対象でもある←変な意味じゃなくてね~

でも、例のメインテーマな歌の中にも出てくるし、ダンヴァース夫人がファヴェルに対して「あの方は愛されていた。でも心は決して許さなかった」と言うセリフがあって、まさにそういう絆であり、レベッカの存在であり、ダンヴァース夫人の生きる意味であり、そういう部分が表れているように感じました。過去に固執しているとか、哀れみとか、そういうんじゃないのよね~~そんなものは全部超越していて、理屈なんて吹っ飛ばす絶対的なもの

「誰もあの方の代わりはできない。たとえ誰が来ても許さない」……もうぅ~~見えないのに確実に存在することを信じさせてくれる&感じさせてくれるシルビア・ダンヴァース夫人、マジに凄いです



しかも、こういう存在感だからこそレベッカの死の真相が明らかになってダンヴァース夫人の信念が崩れた時の瞬間が凄かったんですよね~~ラストの「Rebecca」リプライズ

断末魔の叫びというかガラガラと崩壊していくのが伝わってきてゾクッとしましたね~~そしてマンダレイ屋敷が焼け落ちる時にセット2階の真ん中で笑いながら墜ちていく……ハッキリと笑い声が聞こえたのはシルビアの方だけ。その前までが……ねぇ

凄かっただけにますます恐怖



ただ、そこにダンヴァース夫人が頑なに守り抜いてきたものが決着した、というかな~~そういう「終焉」も感じて感慨深いものも心に過ぎりました。。。
いや~~大満足


多分、今回笑わなくて済んだのも、毒づかなくて済んだのも、そんなところに気を回している余裕なんてないというか、ぜ~んぶ払拭されちゃったというか……ある意味存在を忘れてた?全然気にしてなくて実は目にも入っていなかった??な~~んて(笑) それくらい釘付けになりましたね~~シルビア・ダンヴァース。今週いっぱいだけど状況が許すなら必見ですので是非~
実は撃沈しそうになったところがありまして……2幕の裁判~真相が明かされるまでの展開。すっごく面白い流れだと思うんだけど、こういうところなんですよね~~もう少し演技ができる人が揃っていると没入できると思うんだけどな~~