夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

ペンションワンダーランド

2008-03-14 13:37:49 | 私と福祉とであいの旅
 岩木山嶽温泉には4年4ヶ月間通った時代がある。その時知り合ったのがペンションワンダーランドの高田さんご夫妻である。高田さんはNPO法人「岩木山自然学校」の理事長をされるようになって、それまでの岩木山ガイドやペンション経営に加わり、忙しい日々を過ごされているようだ。私がであいの家あうんの施設を経営するようになり、次第に足も遠のいていたが、弘前市のボランティア支援センター運営委員会のメンバーとして先日来再会するようになった。
 私がきょう伺ったのは、夏休みの子どもたちのお楽しみメニューの一つとして、高田さんのノウハウのある「カヌー遊び」を応援してもらうためである。高田さんたちNPOでは毎年岩木川をボートで下りながら、ゴミ拾いボランティアをしているのである。
 先日の会議で夏休みの話を少し打診してみたら、OKがとれそうだったので、久しぶりにワンダーランドを訪問したのである。
 嶽温泉も雪解けが進み、次第に春の山に変わりつつある。しかしワンダーランドの周辺はさすがに雪が多くて、玄関の階段も雪で固められていた。高田さんは岐阜県出身で、東京の一流企業でサラリーマンをしていたらしい。脱サラをして岩木山の麓にペンションを開業している。温泉付きのペンションで、とても素敵な空間である。これから水芭蕉沼に水芭蕉も咲き始めるだろうし、近所にはおにぎりおばあさん・佐藤初女さんの「森のイスキア」もあるのだ。
 高田さんと計画を進めながら、子どもたちの充実した夏休みを思い描いている。何とか実現したいものである。

ボランティアスクール準備佳境

2008-03-14 07:06:43 | 福祉について
 昨日は快晴でした。岩木山も八甲田山、白神山の峰々も白くそして青い空にくっきりとその美しい姿を浮き立たせていた。あうんの周囲も日増しに雪も融け、ばっけ(ふきのとう)やネコヤナギの芽もふくらんで来た。白鳥集団が盛んに空を飛翔する回数が増え水田の落穂をついばんでいる姿も見えた。北帰行のための体力作りなのだろうか。

 私たちの企画で進めるボランティアスクール2008「自閉症の人の支え方」と目玉の寸劇はいよいよ本番まで残すところ2日となった。ところが予期せぬ事態は、突然起こるものである。自閉症の青年イチロー役のk君の祖母様が亡くなり、急遽代役が必要となったのである。彼はかなり仕上がり状態も良くなってきたと安心していたところなのだ。
 困ったなと思っていると、あうんスタッフs君が「kさんは葬式に集中してもらって下さい。イチローは私がやります」という申し出である。s君はウエートレス役で、カツラを被ってそのキャラが何とも見事であっただけに、主人公のイチロー役では残念な気がした。結局その提案を受け入れ、最後の練習は主人公を中心に動きをまとめた。するとまたこのs君のイチロー役も、動作が良く観察されていて成りきり方がなかなかいい雰囲気である。彼なりの自閉症の青年のイメージができていた。かくいうs君であるが、昨夜は風邪を引いていたらしくて37.5℃で、医者に行ってからの本当の熱演であった。
 か弱そうに見えた2年前の彼が、この時大きくその頼りなさからたくましさに印象を変えていた。
 当日は仮屋崎なんたらかんたらの講演会に張り合っているわけではないが、我々のこの小さな企画が、この町を少しでも優しい町に変えたいという思いで満ちていた。