夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

手作りの結婚披露パーティ

2008-03-20 12:11:55 | つれづれなるままに
 結婚披露パーティも、我が施設では2回目である。今回は我が施設生え抜きの支援員リーダーの、M女史の披露パーティである。会費は本人希望の3,000円で、26人が出席した。企画は私である。手作りという名の通り、食材のほとんどはあうんとゆいまあるで準備した。
 餅つきを行い、納豆・黒蜜・あんこの3種類を準備したほか、オードブル、サンドイッチ、新潟の油揚げ焼き、手巻き寿司、クリームケーキ、たこ焼きならぬエビ焼きが準備された。事務主任が得意の大阪風たこ焼きを、次長がカクテルを作った。こういう気楽さが何とも楽しい。私はウエルカムボードを作成した。
 開会と同時に結婚行進曲に合わせて、偽物の新郎新婦がバージンロードを入場し、挙げ句の果てにすってんころりんと転倒する。迫真の演技で皆が大笑い。実はこの偽新婦は先日のボランティアスクールでも迫真の演技を行った一郎君役のS支援員である。彼は前回土壇場でキャスト替えとなり、女装の予定が自閉症の青年役になりその機会を逃したので残念そうであった。だから今回はとても張り切って顔のメイクアップも入念だった。ウエディング衣装もしらとり農場のオーナー夫人が手がけて本格的だ。花のブーケも支援員のJさんがハンドメイドで持ってきてくれた。
 新郎新婦の最初の共同作業は餅つきだった。「餅は熱いうちに打て」というテーマだ。二人の息もぴったりと合って、餅もつき上がった。
 私と事務主任の生ギターに合わせて「バラが咲いた」「てんとう虫のサンバ」を皆で歌い、その後紅白2チームに分かれて新郎新婦の10の秘密を当てるという趣向もあった。これによると6才上のM女史が新郎に「あなたを幸せにしてみせる」というプロポーズをしたという話は最高に感動した。
 予定の時間を30分オーバーし、皆で会場を片付けて解散した。楽しいひとときはあっという間に終了し、満足感が残った。新郎新婦も十分満足してくれたことであろう。
 またこの披露パーティには大学生3名が卒業と就職祝いに参加してくれ、4年間のあうんでのボランティア活動に感謝の花束贈呈をした。この3人は大学1年生からあうんのワークキャンプに参加したのがきっかけで、以後福祉演劇にも毎回参加してくれた。学童保育のお姉さん役を果たし、後輩に引き継いでくれたのである。それぞれ4月から自閉症の専門施設で働くためにそれぞれあらたなスタートである。「あうんは私たちのふるさとのような気がします」というメッセージはうれしかったし、ほろりとする場面でもあった。
 そのまま終わりきれない私と次長、事務主任、保護者の方4名で酒を酌み交わし、そのまま施設で泊まることになった。
 これで今春新婚2組があうんを人生の門出の舞台として出発したことになる。幸せな生活を築いて欲しいと願うばかりである。