夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

自閉症者の地域理解~ボランティアスクール

2008-03-06 08:15:59 | つれづれなるままに
 3月16日(日)の午後1時30分からのボランティアスクールが間近となった。今回自閉症者の支援をめぐって企画したのだが、なんと同じ日の同じ時刻、同じ会場のメインホールで華道家の「假屋崎省吾講演会」.が開催されるのだ。すでに前売り券が600枚も売れていて、立錐の余地もないという。なんという日を選んでしまったのかと思いつつも、後悔先に立たずである。
 昨夜は本番前に会場での立ち稽古や立ち位置の確認と、機械関係の確認、小道具の確認などを行った。パン工房・ゆいまある手製のサンドイッチをぱくついた後、日本自閉症支援協会作成のDVD(30分)を見て、寸劇の立ち稽古となった。その時である。「えっ?!」とみんなが目を疑ったのは、軽食喫茶のウエイトレス役であるスタッフSさんが、なんと厚化粧と女性のカツラで登場して来たのだ。思わず皆が凍り付いた。真冬のお化け???なんと話を聞けばSさんはこの格好で、集合場所を間違えて公民館をうろついていたので、だいぶ公民館来場者の中には凍りついた人が続出したらしい。
 元々華奢で歌舞伎俳優張りの優男のSさんは、けっこうお好きらしい。何しろこのカツラも自分で愛用の物らしい。たぶん假屋崎省吾さんに遜色のないキャラとして、当日は会場を大いに湧かし張り合えるかも知れない。またあうんにスターが誕生した瞬間であった。
 

卒業式出席

2008-03-06 07:10:35 | 私と福祉とであいの旅
 朝から風の強い一日だった。それでも岩木山は頂上だけを隠して立っていた。今年はやはり雪は少ないのだろうと思う。あうんから岩木山の嶽温泉を目指し車を走らせたが、道路の左右には雪の壁があるが、岩木山神社のある百沢で1メートル、更に進むと地蔵茶屋から上でも1.5メートルくらいで車道には雪がなかった。
 卒業式がいよいよ今日から次々とあちこちの学校で始まるが、その先陣を切って私の現在の人生の基点の一つの、常盤野小中学校(複式学級・小学校15人・中学校10人)の卒業式である。
 1994年4月13日旧常盤野保育所の建物を町から無償で借り受け、「生活リズムセンターノーム」を開設したのである。13年前のことで、それから1998年7月までの4年4ヶ月間を、この場所で活動したことになる。1997年に学校校舎が新築され、私たちのことも配慮されたのか、玄関もスロープが設置されたほか、玄関ホールには障害者トイレが配置され、二階部分にある体育館や教員室、事務室、食堂などスロープで行くことができるのだ。
 その最初の年に生まれた子供たちが、きょう中学校を卒業するのだ。かつては生活リズムセンターノームの目の前に道を挟んで常盤野小中学校があり、その奥が常盤野保育所だ。それから毎年のように、運動会、七夕、文化祭、クリスマス会などの交流が続いているのである。
 小学校が1名、中学校が4名の卒業生である。人数が少ない分、一人一人がしっかり賞状を校長からいただくことができ、みんながそれぞれの事情を良く知り尽くしている地域なのだ。退場場面になるとすすり泣きの音があちこちから漏れ、卒業生はもちろん先生も、保護者も涙々となった。卒業生の父兄くらいまでは顔なじみであり、お世話になった方々なのである。四月の入学生はなく、学校の生徒数も心配な状態となっている。しかしこの岩木山を間近に抱く、この学校で過ごす9年間はどの学校よりも濃厚な教育が期待でき、教師と生徒の信頼関係も厚く、そして生徒間の友情も濃いものがあると思った。いつまでも消えずにあって欲しい学校である。