夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

ボランティアスクール準備佳境

2008-03-14 07:06:43 | 福祉について
 昨日は快晴でした。岩木山も八甲田山、白神山の峰々も白くそして青い空にくっきりとその美しい姿を浮き立たせていた。あうんの周囲も日増しに雪も融け、ばっけ(ふきのとう)やネコヤナギの芽もふくらんで来た。白鳥集団が盛んに空を飛翔する回数が増え水田の落穂をついばんでいる姿も見えた。北帰行のための体力作りなのだろうか。

 私たちの企画で進めるボランティアスクール2008「自閉症の人の支え方」と目玉の寸劇はいよいよ本番まで残すところ2日となった。ところが予期せぬ事態は、突然起こるものである。自閉症の青年イチロー役のk君の祖母様が亡くなり、急遽代役が必要となったのである。彼はかなり仕上がり状態も良くなってきたと安心していたところなのだ。
 困ったなと思っていると、あうんスタッフs君が「kさんは葬式に集中してもらって下さい。イチローは私がやります」という申し出である。s君はウエートレス役で、カツラを被ってそのキャラが何とも見事であっただけに、主人公のイチロー役では残念な気がした。結局その提案を受け入れ、最後の練習は主人公を中心に動きをまとめた。するとまたこのs君のイチロー役も、動作が良く観察されていて成りきり方がなかなかいい雰囲気である。彼なりの自閉症の青年のイメージができていた。かくいうs君であるが、昨夜は風邪を引いていたらしくて37.5℃で、医者に行ってからの本当の熱演であった。
 か弱そうに見えた2年前の彼が、この時大きくその頼りなさからたくましさに印象を変えていた。
 当日は仮屋崎なんたらかんたらの講演会に張り合っているわけではないが、我々のこの小さな企画が、この町を少しでも優しい町に変えたいという思いで満ちていた。

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4 コメント

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お疲れ様です (kei)
2008-03-14 12:09:49
16日のボランティアスクールに向けて、最後の追い込みですね。アクシデントの中の寸劇の練習ですが、みなさんのチームワークで、きっと素晴らしい物になると思います。
私事ですが、福祉を身近に感じるきっかけになったのが、成田さんとの出会いでした。早いもので3年が過ぎました。その間に、「あうん」にお邪魔をし、楽しい時間を過ごす事もありました。出会いに感謝しています。
16日のボランティアスクールですが、「自閉症理解と地域での支え方」についての講習になっています。私自身も自閉症に関して理解不足の為、この機会に勉強させて頂きたいと思っています。たくさんの方の参加を期待したいですね。
私は、友達4人と伺います。充実した時間になるでしょう。
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keiさんへ (なりたはるみ)
2008-03-14 12:33:35
 いつもお世話になっているkeiさん、今回もたくさんの方々に呼びかけいただき感謝です。障害特性はマイナスのことばかりではなく、私たちが見習わなければならない点も必ずあるのだと言うことを伝えたいですね。
 炭素行く遣りたいと思っていますので、お楽しみ下さい。
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観たいです (ふんわり)
2008-03-14 21:49:51
来年度、新1年生の中から2人支援学級の仲間になるのですが、1人は高機能の自閉症です。自閉症と言っても幅が広いので、知らない人にはなかなか理解しにくいでしょう。実際、私もよくわかりません。知的を伴っていても伴っていなくても、共通する部分はあるのですが、勉強不足なのは確かです。



今回、K君は葬儀に集中し、最期のお別れをしてもらいたいですね。亡くなった方の旅立ちのセレモニーですから。S君はK君の気持ちを大切に演技することでしょう。センスのある方なのでしょうね。たくさんの方が見に来てくれるとよいですね。
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ふんわりさんへ (なりたはるみ)
2008-03-14 22:16:47
 ふんわりさん、いつもコメント感謝です。今回は寸劇なので、長い台詞がありませんが、それでもやはり主役は代役を準備すべきだと思いました。反省しています。
 高機能の自閉症児がわが施設にも通ってきています。かなりハイレベルで、機械は格別得意ですね。
 
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