夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

オグリー・かよちゃん結婚披露パーティ前夜

2008-03-08 07:09:19 | 岩木山麓 しらとり農場日記
 いよいよあうんを会場に、開園以来初めての地域住民の結婚披露パーティがきょう3月8日(土)PM7時からPM9時までの予定で開催される。昨夜はその予行演習のような時間を過ごした。何しろPM5時を過ぎないと学童や利用者があうんに滞在しているので、なかなか準備ができない。自閉症の人たちは本当に敏感で、張り紙一つ普段と違うものが掲示されるや直ぐはいでしまう。日常生活の固定した状態の中で、安定した生活は保障されると主張するかのようだ。
 きょうの結婚披露パーティ会場作りや、祝宴の賄い等の諸準備はほぼPM5時からPM7時の2時間(正味1時間30分)にやり遂げなければならない。まるで演劇の舞台監督のように、昨日は動き回った。
PM6時にしらとり農場のオーナー夫妻、ウーファーで司会のエレキ、沖縄から駆けつけたミスウインター、そして主役である小倉さんことオグリーと身重のかよちゃんが到着した。かよちゃんは早産の傾向がありこれまで入退院を繰り返しているので、歩くのも慎重でみんなが準備をしている間もようやく過ごしているような状態。だからステージには隠れ場があって、そこにはベッドがしつらえてあるのだ。いつでも休むことができる仕掛けをした。
 会場は全体に暗めにセットされ、蛍光灯はオレンジの布で覆った。それぞれのテーブルにはミツバチの蜜蝋キャンドルがセット。会場には優しい光彩と「ガイアシンフォニー(地球交響曲)」で使用された鯨の鳴き声などがBGMで流される。会場入り口にはわがあうんの絵画講師田沢Jさんのウエルカムボードが添えられる。
 宴会の賄い料理は、わがゆいまある手製ののサンドイッチや巻き寿司、しらとり農場のオーナー夫人のちらし寿司、サラダ他焼き物などがきょう料理コンテストのような時間の流れの中で調理が進んでいく予定である。飲み物もすべてオグリー家が準備。なにしろりんご農家なのでりんごジュースなどは本格生しぼりジュースだし、美味しい岩木の湧き水もたくさん持ち込まれている。
 出席者は約70名。アトラクションは津軽三味線、アコースティックギター演奏と歌、赤ふんどしでのホラ貝の演奏があるという。
 かよちゃんと司会のエレキから、堅苦しくしないための方策として早く酒を飲み始められるようにしようと云うことでの提案があった。それは乾杯を開会と同時に行うこと、その役が私であった。私は会場を提供するのが役割だと思っており、これはしらとりオーナーではないかと主張したが、入れられなかった。
私は人前での講話や挨拶が余り得意ではない。どちらかといえば嫌いなのだ。だからできるだけ短く切り上げたいと思う。
こうして総練習が終わり、また前と同じ状態に戻すために机椅子などが片づけられていった。この場面どこかで見たことがあると思ったが、そうだ「スティング」の一場面でギャングをだますポールニューマンとロバートレッドホードの主演映画だ。あっという間に競馬場に早変わりするあの場面良かったなあー・・・。
 何はともあれ我が法人のネーミングの趣旨「法社会福祉法人 抱民舎」は地域住民の困っているときには手を差し伸べようということが、こういう企画であって良いと思っている。わが施設の社会化であり、多くの方々にこの施設の意義を理解して欲しいと願っている。「であいの家あうん」なのだ。出会うことが大切なのである。そこから交流の輪が広がっていくのだ。あうんの呼吸の始まりだ。さあ、新たな人生の門出を祝おう!!