夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

ノーム( Gnomes)

2007-09-22 13:05:09 | 私の本棚
 「ノーム」という本と「秘密のノーム」という写真の本が2冊私の元にあります。1冊の本「ノーム」は初版が1979年11月で、もう1冊「秘密のノーム」は1992年11月です。どちらも遠藤周作さん、山崎陽子さん、寺地 伍一さんが共訳しています。たて30.5センチ、横21.5センチ、幅2センチで結構大型の絵本です。絵はリーン・ポールトフリート、文はヴィル・ヒュイゲンとなっています。
 ノルウエーにあるノームの木像にノーム実物大と刻まれているようで、それの大きさは高さが15センチだそうです。これは西暦1200年のころの話だそうです。X線調査の結果この台座は、2000年前の彫刻だそうです。ノームたちの祖先はスカンナビア人だと書かれています。
 ノームは男女の別があり、女はほとんど家から出ないので見かけるのは、男の方だけだそうです。男たちは赤いとんがり帽子をかぶっています。上着はブルーのスモック、白いひげ、ズボンはチャ緑色のつりズボンで、カバの木の皮で作った靴を履いています。成人男性の体重は300グラムしかありません。年齢は最高齢は500歳で、一般的には400歳くらいまで生きるといわれているようです。
 自然とともにあるノームの生活は、遠くはるかな昔を連想させて、さらにその豊かな愛情や文化は一度体験してみたくなるような素敵な生活です。
 疲れたときに開くと、何だかお酒も美味しく感じます。

作品展反省会

2007-09-22 08:18:37 | つれづれなるままに
 30℃を超えた一日、湿気も手伝って汗ばんで気持ちが悪い。
 夕方から先日行なわれた作品展の反省会も兼ねて、夕食を食べながらヤマチャン(大学の社会福祉専攻の教授)のニュージーランドのエーブルアートをスライドで紹介してもらった。制約(しょうがい)が重たくても、エーブルアートを職業といえるのは素敵だと思う。オーストラリアのニュージーランドはマオリ族などの原住民とイギリスや欧米からの移民の島だという。その歴史の中で培われた共生の思想は福祉教育の世界では「ノーマライゼーション」をより具体化した「インクルージョン思想」へ進化させた国でもある。
 ヤマチャンはオーストラリアに若い頃から留学し、何度も気軽に訪問しており知見は高い。ヤマチャンの簡単な説明によれば、ノーマライゼーションがバリアフリーだとすれば、インクルージョンはユニバーサルデザインだと解説した。バリアフリーとは階段の脇にスロープをつけるという考え方に対して、ユニバーサルデザインは最初から階段をつけずに誰でもすべての人が住みやすいがコンセプトになる。代表的なのは海岸で、車椅子であれ市民が行ける所は誰でも行けるように配慮されている。なるほどと思った。それにしても、オーストラリアの特殊教育は日本よりもかなり先を進んでいるし、環境などの意識も高く、一番は原子力燃料を持たないということだろう。火力発電所があるということだった。喫煙に対する姿勢も国全体が煙草を売らない等死を意識した販売は消極的に見え、意識が高く感じられた。
 特殊支援学校と普通学校が同じ敷地にあり、どちらの学校に行くかは保護者の考え方の違いだという。選択出来る点が素晴らしいと思う。グループホームなども一般市民の住宅の隣にさりげなく建てられている。
 位置的には日本のまったく反対側に位置するので、気候も日本が夏だと向こうは冬になる。日本人がとても訪問しやすい島のようで、新婚旅行や留学先としても人気が高い。ニューギニアの原住民アボリジニなどを初め、動物ではコアラやカンガルー、キウイという羽根の退化した鳥など貴重な動物もなじみが多い。
 こういうスライドを観た後で、今年の作品展の評価と反省、そして来年はどうするのかを話し合った。当事者の見える作品展という点については、当事者の青年達が主役でおいでになった方々と触れ合えること。また施設にお客様を招いての○○祭り式ではなく、制約のある青年たち自身が社会参加という形での、街中の社会資源を使った活動紹介をしようということを確認し合った。音楽活動や、作品制作の実演、パンなどのメンバーは日頃自分が創りたいと思っている創作パンなどの紹介。そして試食や購入もできるコーナーの設置。年間を通じて積み上げる油絵のようなものの作成などはどうかという講師のTさんの提案もあった。考えれば、色々なプランが生まれてくる。
 ヤマチャンのニュージーランドの福祉の話しで、一番印象深かったのは、かつて千人もの障害者が居住していたコロニーが閉鎖となり、人々はグループホームなどに移った。そしてもともと原住民のものであったこの土地を、原住民に返すのだという。それでもまだ返還までの訴訟問題もあって、その保証金を原住民のマオリ族などに支払っているのだという。障害者差別禁止法がオーストラリアにはあるのだというこの一点をとっても、日本の人権意識は遅れているなあと思った。