つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1181号 遊んだな「めっきらもっきら どおんどん」

2021年05月22日 | 抱っこ通信
今週のつながりあそび動画の譜面です。
20日【名前がグルグル②③自分の名前を呼べます編】
 『名前がグルグル』シリーズの②③です。4月22日にアップ①は「返事ができます編」とペープサートで遊ぶ「動物に鳴き声で返事編」でした。乳児さんと遊んでいます。今日の②は自分の名前が呼べるようになった乳児さんと、③はテンポも早くなりますから幼児さんと遊べたらと思っています。
 ③から幼児編です。いよいよ『名前がグルグル』の完成形に近づきます。いきなり『名前がグルグル』を遊ぼうと思っても、初めて遊ぶ子どもにとっては、ルールを覚えるのはなかなか難しいです。きっと大人にも。ルールそのものは簡単ですが。自分の名前を呼ばれた、一緒に遊ぶ友達の名前を呼ぶだけですからね。
 でも、遊んでいて楽しいと思えるようになるには時間がかかります。そのためにも③④⑤のそれぞれの段階を楽しみながら完成形に近づいていくことが大事なんですね。この段階を踏むとか、だんだんにとか、積み重ねていくとか、通過するとかが、何事にも必要なんですね。特に、子どもの成長、発達には。
 来週アップ予定の④⑤を楽しみにしてください。


21日【めっきらもっきら どおんどん】歌
 二本松はじめつながりあそび・うたシリーズ『あそべやあそべ みなあそべ』(2004年音楽センター発行)に収録して出版してからたくさんの現場で子どもたち、先生たちに歌われてきました。もしかしたら、私のヒット曲10に入りますよ。
 生活発表会だけでなく運動会でも、誕生会の先生たちの出し物としても歌入りで演じられています。なによりも1990年に福音館書店からこどものとも傑作集として出版された絵本が、子どもたちの心を捉えて放さないのでしょうね。おもしろいのです。(初出1985年こどものとも発行)
 2003年頃、広島市の保育士さんたちから「ピカリン、めっきらの曲つくってよ。子どもたちが大好きな絵本なんだよね」と依頼され、帰京してから慌てて絵本を買ってきて読みました。それまで絵本の存在すら知らず、「めっきらってなに?」状態でした。でも、読んでいくうちに曲がスラスラと出てきて1時間もかからず全曲創作。だって、絵本の文にちゃんと歌う詩が出てきますからね。きっと作者が歌ったらこうだったんだろうなと思いながら創作しました。
 曲は普通ですが、さらに良かったのはCDやコンサートでピアノ伴奏をしてくれたつよポン(宮田剛)のアレンジです。これがイイのです。時々、「CD通りの伴奏譜ありますか?」という問い合わせもいただきます。残念ですが、ありません。
 レコーディングもチャンネルこそ違いますが、同時録音。実際に読み聞かせをしながら相手の呼吸を感じながら演奏です。レコーディングのための練習とか合わせとかはほとんどやっていません。レコーディングの前に多くの保育園コンサートで実践していたのです。当時はつよポンと全国の保育園等を遊びまわっていました。
 ということで、今回はCDテキストにつよポンが書いてくれたピアノ伴奏譜で歌ってみました。私、ピアノ弾けません。ので、現役保育士のはるちゃんに急遽伴奏をお願いしました。この普通の演奏の感じがイイのです。歌う回数とか、テンポを感じてもらえば嬉しいです。
 ま、一番はCDを聞いていただくことですが、CDを聞かせながら絵本を読み聞かせしているという現場の実践が多いのですが、できれば生で子どもたちと「めっきらもっきら どおんどん」の世界をつくってみてください。
 尚、『めっきらもっきら どおんどん』は、音楽センター発行の『ピカリンベスト つながりあそび・うた5 バンバンザイ ーいのちがあればー』の再掲されています。

 『めっきらもっきら どおんどん』はサマー・カレッジでも2004年と翌年に取り上げています。2年間、同じものをメインに取り上げることは珍しいことですが、リクエストもあり、私自身も一年では遊びきれなかったことにあります。サマー・カレッジでは単なる読み聞かせに唄を導入するということだけでなく、保育園等のコンサートで遊ぶようにCDテキストに書いたように展開しました。楽しく気持ちよく遊べました。
 
 『めっきらもっきら どおんどん』での一番に思い出すのは、栗東市の栗東芸術文化会館中ホールで市内の幼稚園、保育園の5歳児さんを対象にした3日間4ステージです。1時間のつながりあそびコンサートのメインに『めっきらもっきら もっきらどおん』のひとり語りというか、ひとり芝居というか、つよポンと二人で、音響、照明さんも入れて、半日のリハーサル時間で上演したことです。
舞台センターでピンスポットの中、絵本を持って「あそぶともだちがだれもいない。みんなどこへいったのかな?」と読み終えたら、本を静かに舞台上に置き、あたりを見渡して「ここまできたのにだれもいない・・・」と物語が始まっていくのです。
 あまり私自身の動きはなく、語りと歌だけだったですが、印象的だったのは話が進んで「もんもんびゃっこは なわとびのめいじん」と語って♬やまをけとばせ ぴょーんぴょん・・・♬とその場でジャンプしながら歌いはじめると、なんとなくガタガタと音がするのです。最初は何の音だかわからなかったのですが、その内に、ガタガタの音が会場中に広がって・・・。そうです、子どもたちがイスに座りながらその場で縄跳びをしていたのです。それに気がついたのは二日目の2公演目でした。「これ、いただき」と最後の公演ではこの歌のくり返す回数を増やしました。
 演出の専門家に内容を相談すれば違う形になっていたと思いますが、図々しくよくやったなと冷や汗が出てきます。でも、楽しかったな。良い経験でした。

(8月の夕涼み会。雨で室内でめっきらを先生と保護者で)

(10月の運動会ではめっきらをテーマに)
(恵那のルンビニー保育園での実践)
コメント
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