筑波大学硬式野球部のブログ

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#15「俺が見ている景色」 (中澤寛也/体育3・時習館)

2021年03月21日 17時09分13秒 | 2021年 俺の話を聞いてくれブログ

 

                                  

最近気に入っている言葉はいとれん(伊藤蓮/思想家)が練習後にボソッと放った一言、

「有言実行ってかっこいいよね。」

 

 

全国の筑波大学硬式野球部ファンの皆様おはようございます。こんにちは。こんばんは。

東三河が生んだ小型肉弾戦車、中澤寛也です。日頃より弊部への手厚いご支援、温かいご声援ありがとうございます。
こんなご時世ではございますが、部員一同毎日真摯に野球と向き合い、元気に活動に取り組むことができております。


僕の書いた文章を読んでいただくのはこれで3回目でしょうか。何回書いても慣れないもので、非常に頭を悩まして
おります。そして今回は「俺の話を聞いてくれ」という人生経験の浅い二十歳過ぎの若造にとってはでかすぎるテーマで
書かせていただきます。これまでに掲載されたメンバーのブログはもちろん全て読みましたが、みんな自分の思いや考え
を伝えるのが上手で、おもしろいブログを書いていて本当に凄いです。尊敬します。


しげ(山本祥平/配車要員)のブログの中で、よしもん(吉本孝祐/キャラ渋滞)と一緒に名前を並べられて小言を
言われましたが、僕はそこに対して全く問題意識を持っていないし、「何とかなる、何とかできる」という自身がある
ので気にしていません。しげには頑張ってもらって「泥臭く、貪欲に」あがいてほしいと思います。

あんまりだらだら話していると、さとし(大竹哲司/二浪の星)に
「もっと考えまとめてからしゃべれよ。何言いたいかわからん。」と下顎を少し出しながらど正論のありがたい御指摘を
受けそうなので本題に入ります。

 

選手からトレーナーに転身して1年と4か月。
トレーナーのグラウンドにおける主な業務はウォーミングアップとトレを仕切る、けが人が出たら対応する
(基本的に吉田さんが応急処置をやってくださる。いつも感謝しております。) 、あとは諸々の補助です。

プレーに集中する選手や練習を回すのに必死なコーチとは違って、結構余裕があります。
練習も回ってるし、特に僕に求められる仕事がない。そんな時僕はここに立ちます。


ここに立つといろんなものが見えてきます。


ノックが上がらなさ過ぎてハニカム林(林大樹/人格ヘッド)。それに対して微妙な反応の外野陣。
狙えばいつでもホームラン打てる野中(野中大輝/俺たちの4番)のめちゃくちゃ上手い殺したバント。
決まらんけどおらつく大希(星野大希/イケメン宇宙人)。

右に視線を移してグラウンドの外を見ると、ケガ人たちが復帰に向けて必死にトレーニングを積んでいます。
その奥には中川(中川隼/ツッパリヘア)率いるマネージャー陣がチームのため、リーグ戦運営のための業務に追われて
忙しそうに働いています。

左後方を振り返ると、なぜか選手以上に身体づくりの意識が高い市村(市村悠大/歴史評論家)ともりけん(森健太/アツい漢)
がウエイトをしていて、B投手・B野手が他目グラウンドの限られた環境の中でAチームに食い込むために一生懸命練習
しています。

こんな感じで、ここに立つといろんなメンバーのいろんな表情を一度に見ることができるので、僕はこの場所が
大好きです。あんまり長居しすぎると、いけみつ(池田暢/元バスケ部)と泰河(大友泰河/天才ノッカー)に
「またさぼってんのか」と言われるので、最近はグラウンドに戻るようにしています。

球場の中にもう一つ僕の好きな場所があります。ハウスです。


ここに立つと、脳内の細胞がフル稼働していろんなことに考えを巡らせることができます。個人的に忘れられない
ハウスでの思い出は、寺崎(寺崎魁人/鍋奉行ガチ勢)と2年生スタッフミーティング前の悩み期にほぼ毎日2時間ほど
籠って自主練したことです。あの時は2時間一言も話さずに僕は黙々と投げる、てらさきは黙々と打ち続けるという日も
ありました。

僕は自分たちのスタッフミーティングから1年経ち、1つ下の学年にとって1番良いのは何なのかをひたすら
考え続けました。僕の頭では正解らしい正解は出せませんでした…。寺崎もいろいろ考えていたと思います。

2人の間に聞こえるのは打撃音だけ。他の人から見たら少し異様な時間が流れていたかもしれません。
でもなぜか心地良い、そんな時間でした。

最終的に寺崎はSSDという立場でチームを支える立場に回ることを決断しました。
僕はその決断をした寺崎をリスペクトしています。今後もチームのために力を尽くして頑張って欲しいです。


個人の決断には周りの人の助言が大きな影響を与えますが、その決断の責任は全て自分にあります。全て自分に
返ってきます。周りの人は責任を取ってくれません。人生における貴重な時間として生かすも殺すも最後は自分。
このことはスタッフミーティングを2年見て、ようやく分かった僕の中での1つの答えです。スタッフミーティングに
ついての自分なりの考えを持っている人、「正解のない問い」を共に考えましょう。

ちなみに、「正解のない問い」はいとれんも大好物で、いろんな内容でお話しています。だいぶ気持ち悪いですが、
楽しいです。一緒にお話ししましょう。気持ちは「お前も鬼にならないか?」って感じです。

難しい話は置いといて、ハウスは野球も上手くなるし、自分も見つめ直せます。
バッピして欲しい人、どんどんお待ちしております。気軽に声を掛けてください。





3年間の大学野球生活を通していろんな景色を見てきましたが、まだまだ見られていない景色が山ほどあると思います。
その中に「リーグ優勝・日本一」もあります。昨今、スポーツ界では勝利至上主義の価値が問われる場面が
多くなってきていますが、勝利を重ねることでしかできない人間の成長や掴むことのできない何かがきっとあると
思います。

僕が人生の中で勝利にこだわって何かに取り組むのは、もしかしたら大学野球が最後になるかもと思っています。
勝利の先に何があるのかを知るためにも、チームの勝利にコミットしていきます。選手のみんな、僕を使ってください。



少し熱くなってしまいましたが、この手の話は心(片岡心/俺たちのキャプテン)の大好物なので、みんな積極的に
熱い話をしに行きましょう。チームとしてまた一つ成長するきっかけになるかもしれないです。


拙い文章でしたが、貴重な時間を割いて最後まで読んでくださった皆様ありがとうございました。
それでは次回「ダンベルアップの真実」でお会いしましょう。じゃ~ね~。

 

 

体育専門学群新4年 中澤寛也

愛知県立時習館高校出身