(6/28 柏市中原防災公園にて)
以下は、アポック社「木を選ぶ・野田坂 造園樹木事典」の引用である。
樹高 15 ~ 20 m になる落葉高木であるが成長は遅い。
葉は大きく長さ 15 ~ 20 cm、裏面に毛が多く、波状の鋸歯が特徴である。
5 月の節句に食べるカシワ餅を包むのに用いられる。
枝は大きくまばらで、節くれだった労働者の手を思わせる。
孤立木は枝を広げて半球状(碗を伏せたような形)になる。
太い枝と大きい葉、それに加えて黒褐色で不規則に縦に裂けた厚い樹皮がかもしだすカシワの姿は山の樵かマタギの趣。
美しいとはお世辞にも言えないが、武骨で素朴な味わいがある。
そのカシワが新緑展開期にはまことにみずみずしく優しい美しさに変わるので、えっ、と驚く。
たまに庭にカシワを植える人は、ふだんの武骨さと、若葉のはじらうようなたおやかさとの変転の面白さに魅せられるのであろう。
移植は極めて難しいので根回しを必ず行う。またはなるべく若い小さい木を植える。