榎本喜八と張本勲、二人とも高卒、初年度からレギュラーとして活躍しました。今まで触れて来ました様に、二人とも素晴らしい打者でしたが、こと人気に関しては、実績と比較すると疑問を抱かざるを得ないものでした。勿論二人とも長く所属して来た球団が、当時非常に人気薄のパリーグの球団だったという事もあったかとは思いますが、やはり実績程にはなかったかと思います。二人とも、これぞ彼らのベストゲームというのが、即浮かんで来ません。強いて言えば張本勲の場合、山口高志投手から奪った史上初の通算3000本安打達成のシーンになるのでしょうが、現役晩年、積み重ねの記録が区切りに達したというイメージが強く、力が衰えた時期という事であり、ベストゲームという印象はありませんでした。一方榎本喜八の場合には、浮かんで来るゲームが全くありません。現在より遥かに報道のされ方の少ないパリーグでしたが、稲尾和久や杉浦忠と言えば、即日本シリーズのイメージが浮かんで来るのとは、対照的かと思ってしまいます。榎本喜八氏死去の際、一部のメディアはミスターオリオンズと呼ばれたと表現していましたが、私の知り得る限り、その呼ばれ方はなかった様に思えます。又張本勲にも、ミスターフライヤーズとかミスターファイターズとは呼ばれていなかった様に記憶しています。
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昭和の選手の実力、最近でも数字では同等の選手もいますが、打率など.350などある程度の所からは上がらなくなります。国内成績以上にメジャーでどの程度の成績を残したかで測るのがやはり正しいと思います。
イチロー・松井秀喜両選手、当然歴代最高クラスの選手で、この二人と比較して野手は相当厳しいと捉えるべきかも知れませんが、投手同様、野手でも活躍した選手が多いような気がします。
榎本喜八同様、昭和の野球には独自の技を究めた伝説的な選手が本当に多いと思います。王・長嶋、強いては山本浩・掛布の広角打法も松井に匹敵してくるような気がします。