右腕アンダースロー速球投手の多くによく見られる特徴が二つあります。一つは物凄く重心が深く沈み込んだ姿勢で投球するという事です。杉浦忠、山田久志等、このタイプの代表かと思います。もう一つは右腕の後方への引きが、やや強引かと思える程大きいという事です。このタイプでは金城基泰が最初に浮かびます。アンダースローで速い球を投げる投手の殆どが、この二つの特徴を持っているかと思います。逆にこの二つの特徴がなければ、速い球を投げられないと断言してもいいかと思います。しかし秋山登の場合右腕の引きは、かなり大きいものの、重心の沈み込みは感じられません。思い切った腰の捻りを活かして、比較的上体の高い位置から投じていました。彼の投球を見る限り、人並み外れたバネがあったのでしょう。もしそうでなければ、入団2年目には、当時ほぼ全盛期の金田正一を上回る312個の奪三振や、入団4年間で1033奪三振、80勝を挙げる事は不可能かと思います。400イニング以上投げた年もあり、入団から4年連続で300イニング以上投げている酷使と、あまりにも素晴らしい素質、天性のバネに頼りすぎたのと強引な腕の引きが徐々に影響したのでしょうか?球速の衰えにつながったと思えてなりません。彼の速球投手時代は見ていませんが、実績や多くの証言にある通り、間違いなくかなり速い球を投げていたと確信するものです。
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しかし森安・林昌勇も下手投げに含めるケースもあるようですが?
正規の?アンダースローの最速はやはり金城ということでしょうか?