福本豊と広瀬叔功を、盗塁に関して比較したいと思います。広瀬叔功の盗塁に関して、必ず書かれている事は、記録目当てではなく、勝利に結びつく価値ある盗塁に拘っており、決して数だけを追っての盗塁はしていないといった内容の記事です。本人自らそう語っている様ですし、多分事実そうなのでしょう。通算盗塁や盗塁の名手という記事では、どんな事があってもその名前を外す事の出来ないのが、この二人だと思います。しかし前述の内容が広瀬叔功には、必ず語られるのに、一方遥かに多い盗塁数を記録している福本豊の盗塁に関するポリシーは、あまり紹介される事はありません。もっと言えば、そういう価値観で盗塁を試みている広瀬叔功だからこそ、成功率が0.829と非常に高く、福本豊の0.781を遥かに凌いでいるのも、当然と言う内容と取れる記事も多く見られます。穿った見方をすれば、福本豊は、必要のない場面でも盗塁を試み、つまり数だけを追っており、その為か失敗も多く、成功率も低いとも取れます。しかし実態はどうでしょうか?試合に出ていれば、必然的に回って来る打席と、試みなければ始まらない盗塁とは、基本的に違うものであり、率重視で評価するのにはかなりの無理がある様な気がしてなりません。
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通算盗塁においては圧倒的な開きがあります。
通算記録を見ますと、3割6分の首位打者が有る広瀬ですが、3割強の高打率はこの年が唯一といっていい程です。福本は打率も満遍なく安定しているようです。
クリンナップも任されるような卓越した打撃術を持つ広瀬はあまり四球を選ぶ必要もなく、まずは純粋な打撃による出塁に重きを置いていたようです。対し福本はどんな状況でも常に隙をつき、次の塁を奪っていく印象です。
福本に苦心する野村克の映像を見ましたが、出塁して、内野ゴロが2つ転がればもうホームに帰って来てしまうような、最強の野球足の速さを感じました。正しくお金を払ってでも見たいプレーの一つです。
広瀬の映像は残っていず比較はできませんが、どんなゴロでも常に迷いなくスタートする選手というのは見たことがありません。
阪急のドラフトで一位:山田久,二位:加藤秀,・・・七位:福本・・・ 西本監督は,同じ松下電器の大物・加藤のオマケで指名したが,単なる「走り屋」で終わるかも知れなかった,と述懐されています(阪急球団史;Youtube).打撃に関しては西本監督の示唆・薫陶のおかげでしょうか.
先日,宝塚のスーパーでお見かけしました.普通人と変わらぬ小柄で,気取らない,そして国民栄誉賞を辞退されたお人柄は,確かにとても「巨星」と感じさせない雰囲気です.