昭和38年のオールスター戦で、金田正一は、当時のオールスター戦での記録、5連続奪三振を達成しています。その年の彼は30勝17敗、防御率1.98,287奪三振と素晴らしい活躍をしています。しかし投球内容は、かっての彼よりストレートの割合が減っており、大きく割れるカーブをより巧く使う様に変化して来ており、非常に円熟した投球スタイルになっていました。従ってオールスター戦で、前述の様な投球をするとは全く想像出来ませんでした。その試合での彼の投球フォームは、約50年近く経た現在でも、忘れようと思っても忘れられるものではありませんでした。いつもの試合とは異なり、右脚が高く上がり、それに伴い腰の捩りもあり、投じられた球は恐ろしく速いものでした。又普段の彼より、高い腕の位置から投げていた様に思います。後にも先にも、あれ程ダイナミックだった彼の投球フォームを観た事はありませんでした。3イニングまでの限定だから出来たのか、目立つ事が好きで、オーススター戦だから張り切っていた為か分りませんが、本当に凄まじいまでの彼の投球でした。当時毎年300イニング以上の投球回数をこなす為、脚をあまり上げない省エネの投法に敢えてしていたのか、実際の所は分りませんが、その投球フォームでも、長年に亘り超一流の実績を残し続けた彼の実力は、物凄過ぎるものだと思えてなりません。
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最近ダルビッシュの活躍により、連続投球回無失点記録のランキングを見る機会がありましたが、ここでもやはり金田が一位でした。その他、やはり稲尾・杉浦といった大投手が入っていました。正しく伝説投手のみが入り得る記録といった感じですが、藤川が入っていたのは、やはりさすがと思います。
本当に、近年は昭和の大投手のような伝説の域の選手を見る機会が、全くと言っていい程なくなって来ていましたが、ダルビッシュは名実ともに記録表の稲尾・杉浦らと肩を並べたことになるでしょう。一位の金田の60回以上を抜くことになれば、イチローが遥か昔の大リーグシーズン安打記録を塗り替えた時のような、歴史的偉業に匹敵すると思います。
田中勉、60年代パリーグでスラッガーがひしめく中での記録、もっと実力を評価されるべき選手でしょう。最も、記録表に出ている投手は時代に関係なくやったでしょう。