立浪和義選手の通算成績に近い左打ちの選手として他には、打率0.285の野村謙二郎選手や現役で打率0.286の稲葉篤紀選手等がいますが、打数こそかなり違うものの物凄く大きな特色がない点が似通っている様な気がします。かなり多くの打数をこなしながら通算打率で0.280台半ばを維持出来る選手は、変な癖や致命的な欠陥があっては成し得ないという事も言えるのかも知れません。次に立浪和義選手のパワーに触れます。通算本塁打数は171本で約51打数に1本、キャリアハイでも16本塁打と決して優れているという数字ではありません。通算三塁打数38本も同じくですが、通算二塁打数は487本で2位の福本豊選手に38本の差をつけて歴代トップであります。立浪和義選手の二塁打が多い理由としては、以前にもこのブログで書きましたが、本塁打を多く放つ程のパワーには欠ける事と、二塁打を三塁打に変える程の脚力ではなく又二塁打性の当たりでも一塁に止まらざるを得ない程脚力に乏しい訳ではない事が大きく影響している様な気がしてなりません。つまり平凡プラスα程度の脚力が二塁打量産に結び付いたような気がします。