昭和38年、読売ジャイアンツに入団、44年大洋ホエールズに移籍、47年に現役を終えた実働10年の捕手です。公称サイズは172cm、81kgとなっていますが、見た感じ、身長は兎も角としても、体重は公称サイズよりかなり重かったのではないかという印象を与えてくれる選手でした。筋肉質でがっしりした体格とは全く思えず、所謂肥満タイプ、鈍重な感さえする選手の様に思えました。後にプロ入りして来る同じ捕手の香川伸行選手を少しスマートにした感じが、一番分かり易いかと思います。この選手に就いて語られる時、必ず読売ジャイアンツの捕手の座を長年に亘って守り通した森昌彦選手の存在が必ず出て来ます。大学時代の素晴らしい実績、強肩強打、当時の最高の契約金額での入団の期待の新人、ライバル大橋勲選手の出現により森昌彦選手の正捕手の座が危うくなったものの、他の騒がれて入団した捕手と同様、森昌彦選手がその正捕手の座を守り通したという図式で描かれています。つまりこの図式の中では大橋勲選手は素晴らしい才能を誇った捕手、選手でなければならないのです。次回現実に触れたく思います。