前回メジャーの投手の平均球速を日本より、約3マイルから5マイル速いと記しましたが、日本では殆ど存在しない先発投手として常に95マイル(152.9km)の快速球を投じる投手を紹介したいと思います。イチローの所属するマリナーズの若きエースヘルナンデズは、正しく本格派で重く速い豪速球を投じており将来が楽しみです。デトロイトタイガースのバーランダーは投球フォームに威圧感がないながらも、素晴らしい快速球を投じています。今シーズン途中で移籍したサバシアも巨体を生かした豪速球を武器に、凄い成績を残しました。ボルチモアオリオールズのカブレラも200cmを越す長身から、制球は悪いながらも、その制球の悪さを逆に利用した感じの投球を稀に見せてくれます。今シーズンやや不調のベケットも、普通の調子ならかなりの球速を表示していました。残念ながらあまり見る機会の少ないナショナルリーグの投手ですが、カブスのザンブラーノ、アストロズのオズワルト、ドジャースのペニー等の投手の速球にはかなりの迫力がありました。他にも速い投手は数多くおり、平均ではなく、個々の投手の比較でも球速に関しては、圧倒的にメジャー優位と言う事は疑う余地のない事でしょう。