米田哲也投手の最大の特長は、その豪速球もさることながら、毎年安定した成績を挙げた事だと思います。入団2年目から、19年連続の二桁勝利という日本記録を作っていますが、これが連続二桁勝利の最後の年に、シーズン途中に阪急から阪神に移籍し、阪急での2勝プラス阪神での8勝で合計10勝の二桁に達している訳ですが、このリーグをまたいだ記録の為、多くの不勉強なマスコミは、それを見逃し米田哲也投手の連続二桁勝利を18年と誤って報道しています。この事が大きな話題にならないのは、矢張り米田哲也投手の偉大なる実績と、かけ離れた地味さを現しているのかも知れません。もう一つ素晴らしい記録として、入団から15年連続で200イニング以上を投げている事です。これも日本記録かと思います。しかし非常に面白い事に、入団の年の204イニングの投球回数は、規定投球回数に達していません。当時の規定投球回数は230イニングともの凄く、基準が高く、当時と現在との投手の扱われ方の相違を感じざるを得ません。